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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

最強の家庭用防災車両はSUVのプラグインハイブリッド車だ!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

サバイバルな時代をトレンドのPHEVで生き抜く

年頭の当コラムで「今年はキナ臭いことが現実になるかもしれない」と申し上げましたが、早々に東欧で戦火が上がってしまいました。地上波の話題はもっぱらこのウクライナ情勢とコロナ問題に終始しているように見えますが、じつのところ、いま永田町も戦々恐々の事態が発生中。ニュースに事欠かない毎日ですが、なんだか大きな変化がありそうな空気が漂っています。

この1月からNATOとロシアで話し合いがもたれていたハズですが、どうやら決別したのでしょう。今回の大騒動に至ります。それにしても解せないのが、ロシアによる空爆から48時間内に、イスラエルがシリア、サウジアラビアがイエメン、アメリカがソマリアを空爆したというニュースが海外からもたらされたこと。中東もやばい?

しかし、素人ながら不思議だと思うのは、原油や鉱物資源の価格上昇は理解できるのですが、為替レートや株式市場を平均値で見ればあまり変化が感じられません。念のため、ハイパーインフレに備えるべきか思案のしどころです。

さて、風雲急を告げるなか、クルマ馬鹿のワタシがいま考えるのは「様々な災害に対処するのに最適なクルマは何か?」ということ。結論からいえば、走破性を考慮すればジャンルはSUV一択。そしてパワーユニットは給電能力の高いPHEV(プラグインハイブリッド車)が最有力候補となります。そして、次点がハイブリッド車。

ようするに「発電&充電能力が備わったPHEVがベストバイである」という結論です。BEVだと停電すればバッテリーを使い切ってハイ終了。緊急時はまだエンジン車に軍配は上がると思います。

SUVのPHEV。この2つの条件を満たすクルマって、国産車から輸入車まで調べても、じつはそう多くありません。今後は多少増えるのでしょうが、現時点でそのラインナップを挙げてみます。

【SUVのプラグインハイブリッド車リスト】

●トヨタ RAV4 PHV

 

●レクサスNX450h

 

●三菱 エクリプスクロス PHEV / アウトランダー PHEV

 

●メルセデス・ベンツ GLC350e / GLC350eクーペ

 

●BMW X3 xDrive30e / X5 xDrive45e

 

●MINIクロスオーバー PHEV

 

●レンジローバー / レンジローバー スポーツ

 

●ジープ レネゲード4xe

 

●ボルボ XC40 / XC60  / XC90(シリーズ各車のPHEV)

 

●プジョー3008 GT HYBRID4

 

●シトロエンC5 エアクロス SUV プラグインハイブリッド

 

●DS 7 クロスバックE-TENSE 4x4

 

●ポルシェ カイエン Eハイブリッド(ターボ版あり)

 

トヨタのプリウスPHVのように、乗用車タイプのクルマまで選択肢を広げればまだまだPHEVは多数存在。ですが、災害時の移動を考慮すると、道路がいつものように平坦とは限りませんし、また、台風などで少々水かさが増しても地面と車体の隙間が大きなSUVの方が有利。さらに車中泊にも対応する車内の広さがあります。

いずれにせよ、どちらも終盤は給油が必要になりますので、乗用タイプのクルマよりSUVのハイブリッド車を選択した方が移動時に有利となることが考えられます。

次にバッテリー容量を同じRAV4で比較すれば、PHVが51Ah(リチウムイオン電池)、HVが6.5Ah(ニッケル水素)となります。どちらもエンジンで充電できるのはいっしょですが、やはり大容量バッテリーのPHEVの方が安心ですし、もし移動が可能ならPHEVは外部電源から充電することもできます。

『クルマは、もしものときの電源になる。トヨタ防災給電』。このコンテンツはトヨタの公式HPに掲載されているのですが、“防災給電”とはまさしく電動化の恩恵であり、誰もがピンとくる四文字熟語的ワンワードじゃないでしょうか。本来なら軽BEVのi-MiEVやアウトランダーPHEVで先駆けた印象のある三菱がアピールすべきじゃなかったかと思う次第。

上記のリストを作りふと思うのですが、やはりバッテリーは高額で自動車のコストを跳ね上げますね。エントリー価格最安値はRAV4のPHVで469万円。これがハイブリッドのアドヴェンチャー(4WD)でも410万6000円という価格です。

ミニ・クロスオーバーPHEVは515万円スタートです。ジープ・レネゲード4xeが550万円。無論、補助金はありますが、社会情勢を考慮すればコスト改善より原材料費の高騰がそれを上回るイメージしかありません。DS7など見ているとラグジュアリーで欲しくなる1台ですが、お代はなんと746万6000円(汗)。でも最高にお洒落!

最後はちょっと腰が引ける内容となりましたが、PHEVは住宅設備の一部であり、災害対策費ととらえれば必要経費かもしれません。備えあれば患いなし。この機会に是非皆さんもご一考ください。

Text:Seiichi Norishige



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