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中古車はNG? BEVやハイブリッドのバッテリーの寿命ってどれくらい?

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■ハイブリッド車は、10万キロ程度までは「ほぼ必要ない」

ハイブリッド車のバッテリーに関しては、メーカーや車種にもよりますが、ほとんどの場合は新車保証で5年または10万kmという保証が付いていて、この期間で不具合が生じたとしても無償で交換してくれます。しかし実際には保証期間内にバッテリー交換が必要となる例はほとんどなく、その寿命は気にするほど短くはありません。

初期のハイブリッド車はバッテリー寿命が短かったようですが、最近のモデルはバッテリーマネジメントが緻密になり、かなり長寿命になったようです。一般的な乗用車の平均的な寿命は、通常8年程度、距離でいえば10万kmといわれています。このことを考えれば、きちんとメンテナンスされていて、酷使せず一般的な使い方をしていれば、クルマの寿命内で、バッテリーの交換は、ほぼ必要ないと考えられます。

2021年7月に登場した新型アクアには、従来型のニッケル水素電池に比べバッテリー出力が約2倍に向上する「バイポーラ型ニッケル水素電池」を採用。アクセル操作の応答性が向上し、電気だけでの走行可能速度域も拡大した

しかし、これ以上の年数や走行距離のハイブリッド車を中古で買し、リフレッシュをしたいと思うならば、バッテリー交換の費用(※車種によりますが、新品で20、30万円程度)は、あらかじめ予算内に組み込んでおいた方がいいかも知れません。ちなみに筆者は、極端に燃費悪化でもしない限り、バッテリー交換は選択肢に入れません。

 

■バッテリーEVも新車購入する場合は問題ない

バッテリーEVの場合は、バッテリーの寿命は深刻な問題です。カタログには満充電で300km走れると書いてあるのに、数年後にはバッテリーが劣化して半分しか走れないとなると、クルマの使い方そのものに影響が出てしまいます。

バッテリーの劣化度合いは、乗り方・使い方によって大きく変わります。一番寿命を縮めるのは急速充電を頻繁に繰り返すこと。エアコン(とくに暖房)をずっと使って坂道の多い街で負荷のかかる走行を繰り返し、その度に急速充電をする、という使い方を続ければ、バッテリーは早く劣化してしまいます。

日産リーフの場合、初代は5年あるいは10万kmというメーカー保証でしたが、新型は8年、16万kmの容量保証をしており、この期間内でバッテリーの劣化があれば、無償で交換を行ってくれます。通常の乗用車の寿命を考えれば、この保証内容は十分だといえるでしょう。現在新車で販売されている他メーカーのバッテリーEV、たとえば「ホンダ e」や「マツダ MX-30 EVモデル」なども同様の保証期間のようです。

中古でバッテリーEVを買う場合も、保証内でバッテリー交換されたクルマが見つかればそれほど心配しなくてもよさそうですが、未交換かつバッテリーの劣化が進んでいる場合は、交換費用も予算に入れる必要がありそうです。

リーフの場合はバッテリーの充電容量(劣化度)もわかるインジケーターがあり、最大容量で11セグメントありますが、バッテリーが劣化してくると、これが減っていきます。8セグメントまで充電できる初期型リーフを中古で購入した知人によると、8セグまで満充電し、航続距離が120kmと出ても、冬場だと走行距離は60km程度しか走れなかったようです。セグメント数は絶対ではなく、あくまで目安として考えないとなりません。

現在、初期型リーフの中古車は、50万円程度で購入できます。もし検討される場合は、セグメント数をきちんとチェックするようにしてください。



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