プラダのローファー
続いては、@kutsu_to_tokeiさんの投稿。プラダ(PRADA)のローファーです。
1913年、マリオとマルティーノ兄弟が、ミラノに皮革製品店の1号店としてフラテッリ・プラダ(Fratelli Prada)を開業。その製品が評判となり、1919年にはイタリア王室御用達となります。
マリオ・プラダの死去後は娘がビジネスを引き継いだものの低迷…。ところが1978年、マリオの孫娘ミウッチャ・プラダ (Miuccia Prada) がオーナー兼デザイナーに就任すると風向きは変わり、次々と新しいバッグやリュックを発表し、日本やアメリカを中心に人気になります。
その後は、靴、ウィメンズ、メンズコレクションをスタートさせ、トップブランドに成長。イギリスのチャーチを買収したのも記憶に新しいですね。
ちなみに、編集長干場お気に入りのニール・バレット(Neil Barrett)がメンズのデザイン・ディレクターを務めていた1990年台前半には、シルヴァノ・マッツァ(Silvano Mazza)が手掛けていたシューズが大ブレイク。ファッション業界人を中心に、こぞって買い集めていたのは懐かしい思い出です。
@kutsu_to_tokeiさんのローファーは、なんともプラダらしいミニマルで可憐な面持ち。元々光沢のあるレザーですが、鏡面磨きを施すことで見事に輝いていますね。
アカウント名的に#靴魂、#腕時計魂と相性ピッタリですから、今後もたくさんの投稿を期待しています!
タニノクリスチーのコインローファー
次にご紹介するのは、@ysk_loudythm_aynさんの投稿。タニノクリスチー(TANINO CRISCI)のコインローファーです。
1876年、イタリア・ミラノにて設立されたシューズブランド、タニノクリスチー。
ブランドロゴに乗馬の絵が描かれているように、ブランド設立時には乗馬用のブーツを生産して注目を集めました。イタリアのブランドらしい優雅なデザインと履き心地の良さを誇りとし、4代にわたってブランドの看板を守ってきましたが経営難に見まわれ、残念ながら2011年にはブランドが終了。
ブランドがなくなって10年以上経っているのに、デッドストックのローファーをマイサイズで手に入れられたとは、なんとも幸運ですね!
そして、長い眠りの間に抜けた水分や油分を補なうべくプレメンテナンスするのも素晴らしい。これだけ道具が充実していれば、きっと完全な状態近くまで復活すると思います。
@ysk_loudythm_aynさんは、どの靴も見事にお手入れが行き届いており、美しくて惚れ惚れします。
今後もたっぷり愛でて、美しく育った様子をたくさん投稿してくださったら嬉しいです。