【後編】「プチ風俗」にハマった主婦。幸せそうな彼女に潜む闇とは？

「ママこそ高収入！ 週１、３時間〜の超短時間勤務でもOK！」

スキルのない自分でも働いて人と関わりたい。そんな思いから求人ツイートにDMを送った麻理絵の元に、返信が来た。相手はこの職業を専門としている、オンライン上でのスカウトだと名乗った。

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勇気を出して尋ねた仕事の詳細は、確かに風俗でも、男の人と直接触れ合う仕事でもなかった。しかし、素直に頷ける仕事でもない。

相手は言葉を選びながら、でもはっきりと「オンラインの画面上で、少しエッチな会話をしてもらうお仕事です。アダルトチャットと言うんですけど」と説明した。
 

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結婚直前まで、麻里絵は小さな建築会社の経理として勤務していた。

地元でもある千葉県のはずれで高校を卒業した後、すぐに就職した場所で働いた時の麻里絵の手取りは13万。一人暮らしは難しい金額の中で、週に２回ほどスナックでもホステスとしてこっそりとアルバイトをしていた。

そのときに東京からのお客さんとして偶然遊びにきていたのが、今の夫だ。そこからはとんとん拍子に付き合い、できちゃった婚になり、建築会社もスナックも寿退社。都内へと引っ越すことになった。

そのせいもあってか、夫は麻里絵が働きに出ることをよく思っていない。