2着買いたくなるほどの心地好さ。飲み屋でも活躍します
さて、253回目はジ エルダー ステイツマン(The Elder Statesman)のカシミア バハ(Baja)再びです。
昨日は節分で、"いまや結構な量だな"なんて自分の齢を憂いながら福豆を食べて厄除け。本日は立春を迎え、春の気配が立ち始めるはずなのに、やっぱり寒いっ!
「春告草」とも呼ばれる梅が咲いたなんて便りも届いているけど、春は まだか?? ぬくぬくのブランケットから出るのがまだまだシンドいので…、ベッドからのそのそと這い出たらすぐ、柔らかくて温かいカシミア バハを纏います。
こじラグを読んでくれている方なら いまから4年ほど前に一度紹介しているジ・エルダー・ステイツマンのバハ。クロムハーツのカシミアにも関わってるデザイナー、グレッグ・チェイト(Greg Chait)が最高品質のカシミアで編み上げたなんとも贅沢な一着が あまりに心地好すぎたので、まさかの色ち買いをブチかましました。
前にも説明しましたが、バハというのはメキシコ発祥のセラーピブランケットと呼ばれる伝統生地を使った服がルーツで、ヒッピーやサーファーに愛されたもの。
本来ラグやランチョンマットで使われるような全然肌触りの良くない生地で作られるのに、完全に真逆なラグジュアリー! リッチヒッピーの鑑のようなアイテムです。
そりゃ、クロムハーツのリチャード・スタークが協業しようと思ったのにも うなづけます。
ちなみに今回のものは、従来のハバを踏襲した派手な色使いのストライプ柄だから、よりヒッピーぽい(笑)。なので、知らないで触れられたりすると確実に驚かれます。
飲み屋でも大いに活躍してくれ、 "ちょうだい"なんて ねだられることもしばしば。こちらも大幅値引きというミラクルに出逢えたから清水ダイブしてみたものの、日本における定価だと気絶級に高額だから、おいそれと"あげるよー"なんて言えません…。
ただ、女子がお家でコレだけを無造作に羽織ってくれたりなんかしたら嬉しいから、ポンポンあげられるような甲斐性は欲しいものです。
かなり派手なので、アウター代わりに着て出掛けるのは福豆たっぷり食べなきゃ世代には厳しいのですが、ゆったりめのチェスターフィールドコートの下に重ねると、あら不思議! 重かった冬の装いが一気に軽快になり、春の気配が漂う。
というわけで2月はもう少し活躍してもらいつつ、本格的な春が訪れたら また来年着ようかな。
…って、鬼が笑いそうですが。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka