かつてのアメリカ靴は、決して大味な作りではありませんでした!
ピックアップするネタを探るべく#靴魂を眺めていると、なんとも羨ましい投稿を発見! 以前百“靴”争鳴企画で取材した千駄ヶ谷の名店 スーパー8シューズにて、フローシャイム(FLORSEHIM)「ケンムーア(KENMOOR)」のデッドストックに出逢い、しかもジャストサイズだったため購入したとのこと。
こういった運命的な出逢いは、ヴィンテージショップ故の楽しみ。しかも、それが既に廃番であったり、企業の形態が変わり、かつてとは異なる物づくりになっていたりしたら尚のこと。サスティナブルな観点で考えても、まだまだ履ける靴たちに再度光を当て、新たに活躍させるという行為は素晴らしいですしね。
ということで、第72弾ではもう一度古い靴の価値を知ってもらうべく、フローシャイムをピックアップ。
1892年にミルトン・フローシャイム氏がシカゴで創業したフローシャイム。第一次世界大戦も第二次世界大戦も軍のサプライヤーに選ばれ、そして戦後はアイビーリーガーの足元を飾ってきた、アメリカを代表したシューメーカーです。
コブラヴァンプと呼ばれる「ユーマ」が有名ですが、負けず劣らずの名作といえるのがつま先をW字に切り替えたパーフォレーション&ピンキングがヒールまで続くロングウィングチップの「ケンムーア」。
当時、アメリカのシューメーカーなら たいがい手がけていたモデルなのですが、「ケンムーア」は別格。人の足型を選ばない懐の深い木型、すらりと伸びた鼻先とそこに載せたウィングチップのマスキュリンっぷりは群を抜いており、いまだに多くのファンを魅力し続けています。
フローシャイムは現在まで買収、破産を繰り返しますが、なんとかブランドは健在。とは言え、かつての「ケンムーア」と現行は既に別物…。機会があれば、ぜひ古いモデルを見ていただきたい。
では話をクルリンパと戻して、フローシャイムの投稿5選をご紹介していきます!
フローシャイム インペリアルの「ケンムーア」(ブラウン)
まずは、腕時計企画の常連 @hiro8018さんの投稿から。フローシャイムの「ケンムーア」、ブラウンです。

冒頭のなんとも羨ましいお話は、@hiro8018さんによるもの。以前から気になっていたという「ケンムーア」のジャストサイズ、しかもデッドストックとの運命的な出逢いを果たし、購入なさったそう。
@hiro8018さんも記載なさっていますが、フローシャイムの魅力は 30年以上前の物には見えない色と風合い。見れば見るほど引き込まれます。
生産数が多く、だれでも手に入れることができたモデルなのに…、だからこその完成度? スーパー8シューズのオーナー堀口崇さんが「革靴業界の501®」と呼ぶ理由も納得できます。
これからたくさん愛でて、よき相棒に育てあげてください! そのその様子も投稿していただけると嬉しいです。