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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

新型ボクシー&ノアのハイブリッドは何が凄いのか?

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

高出力後輪モーターの採用でE-FOURの走りが激変!

唐突に始めますが、以前取材でお世話になった某ネッツ店のトヨタのセールスさんに新型ボクシー&ノアの売れ行きを聞いてみました。現在のトヨタ車は販売チャンネルにかかわらず全車種取り扱い可能なので手間は省けます。

「今回はノアも迫力ある顔つきになってボクシーに肉薄するかな? なんて皆で話していたのですが、出だしはボクシーの圧勝という感じです。とくにハイブリッドが人気で現状は不本意ながら納期未定です」という。納期に関しては半導体など資材不足の影響か、メーカーの回答は歯切れが悪い。

やはり大胆ド迫力のボクシーは指名買いの様相。対する兄弟車のノアはこれまでの経緯から流動票の割合が多いと推察します。じつはこの一週間、2車のカタログとにらめっこしてきたのですが、ボクシーの個性は唯一無二と確信。カタログを見れば見るほどボクシーが欲しくなります。

さて、今回のお題は新型ボクシー&ノアの何がスゴイのか? です。結論からいうと、もし個人的に買うならハイブリッドのE-FOURを第一候補に上げます。なぜか? 以下、理由をギュッと濃縮してお伝えします。

まず、いまさらですがトヨタのE-FOURは後輪をモーターで駆動する方式の4WD車です。しかし、四駆とはいえ、従来型はスタートから低速域しかフォローしません。わかりやすくいうと、一番力を必要とする領域で機能し燃費に貢献する補助的4WDシステムです。また、雪道では滑りやすい領域で効くことになりますから、割り切れれば不満はありません。

しかし、新タイプのE-FOURの走りはAWD(オールホイールドライブ)に近いといっても過言ではないかもしれません。そのポテンシャルは150km/hまで後輪に駆動力を伝えることが可能だといいます。つまり、従来型は四駆とはいえ最低限にしか機能しませんでした。AWD車に一度でも乗ったことのある方は身に染みてありがたみがわかると思うのですが、つねに4輪に駆動力を伝達するAWDは、雪道はもちろんですが、雨天での走行安定性を確保でき感覚的にも安心感があります。

具体的にメカニズムはどうか? 新型は後輪用モーターのパワーが最高出力41ps(30kW)、最大トルク84Nmと大幅にアップしています。その分、エネルギーが必要になりますが、新型バッテリーと新型PCU(パワーコントロールユニット)の恩恵で最大で前輪20%、後輪80%までトルク配分できるようになりました。ちなみに先代モデルは前輪60%、後輪40%が限界点。

詳細は割愛しますが、バッテリーに蓄えられた電気をいかに損失ロスなくPCUで制御するか、という技術が電動化時代のキモになります(これはBEVも同様)。そして今回搭載するパナソニック製のリチウムイオンバッテリーは出力と容量はそのままに、長さも幅も60mm小さくなっているのです。しかもバッテリーユニット全体で18kgの軽量化を実現。その進化たるや凄まじい!

ハイブリッド車には今回取り上げたE-FOURのほかに、前輪駆動のFFもあります。また、純粋なガソリンエンジン(2.0L)を搭載したモデルもありますので最終選択は皆さんにお任せします。いまのところ前出のセールスさんによればエンジン車なら3月納車も可能とのこと。やはり部品点数の多いハイブリッドは早めの選択が必要です。ではまた!

Text:Seiichi Norishige

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