見た目は武骨、でも履き心地はほっこり
年明けから、寒い日が続きますね。こんな日は、内ボアのブーツが恋しくなります。折しも、昨今はブーツ人気が復活。これはまさしく渡りに船といったところでしょう。しかも、昨今のブーツ人気はアメカジが追い風に。古き良き武骨なアメカジがトレンドとあって、ハンティングブーツやスノーブーツなどでおなじみとなる内ボアのブーツは、まさしくなアイテムなんです。
と言うことで、今回ピックしたのはタフ顔の内ボアブーツ。スニーカー一辺倒だったここ数年とあって、実に新鮮な気持ちで楽しめます。ただし、あくまで街履きが目的とあって、本格的なスノーブーツではなく街コーデになじんでくれるデザインや、ボリュームが出過ぎていない1足を選んでいます。これから2月に掛けてが1年で最も寒い時期と言われているだけに、トレンド的にも防寒的にもドンピシャな内ボアブーツは狙い目ですよ。
LOTTUSSE ロトゥセ
武骨とラグジュアリーの絶妙なミックス
ムートンブルゾン16万5000円/ジェームスグロース(グリニッジ ショールーム)、ニット2万2000円、パンツ2万9700円/ともにセオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、シャツ2万2000円/トラディショナル ウェザーウェア(トラディショナル ウェザーウェア 青山店)、時計91万3000円/ゼニス(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)
オトコらしさとラグジュアリーが共存する、ライダースタイプのシアリングジャケット。その足元にスニーカーは物足りないというもの。やはり、こんなワークブーツこそがお似合いです。内ボアは表からは見えませんが、シアリングジャケット同様にあたたかさバッチリですしね。
ゴツいのは見た目だけ! 実は優しいブーツです
スペイン発のブランドからリリースされた1足は、シボレザーにグッドイヤーウェルトと一見アメリカンブーツさながらの屈強な面持ちが魅力。ところが、シボレザーはソフトでソールも生ゴム、そして繊細な内ボアとともに、その履き心地は実にコンフォート。しかもケミカルフリーのサステナブルモデルと、こう見えて足にも地球にも優しいブーツなんです。
繊細でやわらかく、そして毛足の長い内ボア。履き口にはスエードを採用するなど、履き心地の良さを追求したディテールが随所に見られます。
JIMMY CHOO ジミー チュウ
高い保温性を得つつ、あくまで都会顔で
コート7万9200円/セオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、ボアベスト2万6400円/ケープハイツ(グリニッジ ショールーム)、ニット3万7400円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、デニム5万9400円/ヤコブ コーエン(ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店)、バックパック5万9400円/マッキントッシュ × ポーター(マッキントッシュ 青山店)
内ボアならではの防寒性の高さは、真冬においては実用的。と言っても、こんなブラックスエードならスノーブーツとは一線を画すモードな洗練さをもって履けます。同じくブラックのコートとなら、なおのこと都会的に。加えてブーツならではの重厚さが、コーデに上質感も与えてくれます。
歩き心地の良いバイカーブーツってあるんです
バイカーブーツに着想を得たロスコー。バイカーブーツならではの高さがあるシャフトが、ヒールに配したダブルバックルと相まって、実にタフでハードな印象をアピールします。ところが、アッパーはしなやかなオイルドスエード製。内ボアと相まって、意外に足なじみ良しです。
やわらかくも厚みのあるシアリングライニング。ボリュームのあるソールを履かせつつ、その履き姿に野暮ったさがないのはブラックスエードならでは。
GIACOMETTI ジャコメッティ
どんな履き心地か、興味ありませんか?
このゴツゴツとしたレザー、なんだと思います? 実はこれ、エレファントレザーなんです! 独特なシボというよりシワが醸し出す武骨な雰囲気に加え、ミドル丈とダブルバックルによる迫力は、アウターが主役になりがちな冬コーデにおいて足元を主役にしてくれます。
毛足の長いメリノ羊のファーによる内ボアが、厚みのあるエレファントレザーと相まって抜群の保温性を発揮。一見堅そうですが、意外にも革質はしなやかでなじみがいいんです。
L.L.Bean エル・エル・ビーン
街履きはもちろん、冬キャンプのお供にも
100年以上前となる1912年から展開し続けている、問答無用のロングセラーブーツ。フルグレインレザーとラバーによるアッパーの防水性に加え、内ボアが保温性も確保。この内ボアはポーラテック社のサーマル・プロ・フリースと聞けば、そのあたたかさは折り紙つきかと。
アッパーの裏面だけでなく、ボトム部分にも機能性保温材であるプリマロフトの中綿を採用。冬はラバー部分が冷えやすいですが、これなら全方位あったかです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
リエート 03-5413-5333
https://lottusse.com
ジミー チュウ 0120-013-700
ウィリー www.wheelieltd.jp
エル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター 0422-79-9131
グリニッジ ショールーム 03-5774-1662
リンク・セオリー・ジャパン 03-6865-0206
トラディショナル ウェザーウェア 青山店 03-6418-5712
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス 03-3575-5861
リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238
ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店 03-3405-0852
マッキントッシュ 青山店 03-6418-5711