【Sloane Ranger Tokyoのトリセツ⑤】スーツの未来予想図
壁面に並んでいるのは、大西さんが着ていた“大西ヴィンテージ”
――お話を聞いて、服を見ていると「洋服の博物館」のような気分になって、服好きにはたまりませんが、これからスーツはどういう未来を辿っていくと思いますか。
大西 今は「スーツ離れ」と言われていますが、今世紀中にはテーラードの服はなくなっていき、結婚式のときに新郎が着る現代のディナースーツの役割がスーツになっていくと思います。これまでの「制服としてのスーツ」の時代は終了して、「趣味として自発的にスーツやジャケットを着る」という風に変わっていくでしょう。
――そういう変化の中で、大西さんのスタンスは?
大西 お客様で20代がスーツに関心を持っているのは、ドレス予備軍として期待していますし、世代を問わずドレススタイルが好きな方と、このサロンで楽しみながらテーラードを作っていければと思います。店のレーベルには、「since2021」と入れているので、未来の人が、「2021年にこんな古臭い服をつくっているブランドがあったんだ」と、発見してもらえる古着になっていければと思っています。
――「スーツは時空を超える」わけですね。楽しみにしています。
Sloane Ranger Tokyo
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル403
03-6263-2230
12:00~19:00 ※完全予約制
Instagram: @sloanerangertokyo
Photo:Yuuji Hirose(Quand Photos)
Text:Makoto Kajii
RANKING
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5