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LIFESTYLE 女たちの事件簿

〈後編〉【同窓会不倫】昔好きだった彼との不倫に狂った、ある母の末路。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

年末に行われた高校の同窓会。そこで美和子(仮名)が見つけたのは、「かつて片思いをしていた相手」藤井(仮名)の姿だった。

前編はこちら

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

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美和子がずっと待ちわびた瞬間が来た。彼が微笑みながらこっちへ近づいて来る。さらに精悍さが増した顔つき。スーツを着ていてもわかる鍛えられた身体。あの頃より、彼はもっと素敵になった。



「久しぶり、僕のこと覚えてるかな」

 

そう言ってはにかむ藤井に、美和子は微笑みながら頷いた。高校時代、意識し過ぎて話すことはほとんどなかった。藤井を好きになったのは見た目であることは否定しない。けれど目立つグループにいながら藤井には誠実な爽やかさがあった。そう、このはにかんだ笑顔が大好きだった。

 

そこへさらに千佳やクラスメートだった男女が加わり、思い出話は大いに盛り上がった。輪の真ん中で笑う自分。夢のような時間。まるでドラマの中のヒロインになったような気分だった。

二次会では千佳が酔っ払って、美和子が藤井をずっと好きだったことをバラした。すると藤井も「俺もだよ」という。まさにドラマのような展開。美和子の胸は少女のように高鳴った。

囃し立てる周りの声とともに、二次会の盛り上がりはピークへ。

「せっかくだからふたりで飲んで来いよ」と酔っぱらった誰かが言ったのを皮切りに、美和子と藤井はみんなに追い出される形で外へ出た。

©Getty Images

「一杯だけ飲んで帰る?」とはにかみながら藤井が誘った。その夜、ごく自然な流れでふたりはホテルへ。
 

帰省中は毎晩のように藤井と会い、狂ったように愛し合った。自宅に戻ってからも、藤井のことが頭から離れず、夢で会えるよう願いながら眠る日々。藤井からの連絡をひたすら待ち、誘われれば、夫や娘には何かしら理由をつけては出掛けた。

彼はバツイチで一人暮らし。会うのはもっぱら彼の部屋だったことから、人の目を気にすることもなかった。美和子の頭の中は、彼に会いたい気持ちに支配され、完全に壊れていた。



 

そんな日々は長くは続かなかった。家族、特に多感な時期にいる娘が母親の異変に気づかないわけがない。



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