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維持費と下取りで考える?納車待ち2年トヨタランドクルーザー、ベストバイモデルを考察

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

2021年8月に発売開始となったトヨタの新型ランドクルーザー(300系)。先代の200系ランクルと同様、販売は絶好調となっており、いま注文しても、納車まで2年は待たなければならない状況となっている。

それでも欲しい、という人が殺到しているランクルだが、今回の新型はグレードや構成など、多岐にわたっており、また、グレードによっては、下取り価格が高騰するものもあるということから、ベストバイグレード選びはかなり難しくなっている。

今回、中古車の海外輸出事情にも足を突っ込んでいる筆者が、新型ランクルのベストバイモデルを紹介。これを知って購入すれば、将来高く売れるかも!?

 

■本命はガソリンの上級グレード!! ディーゼルも一考の価値あり

新型ランクルのパワートレインは、最高出力415ps/最大トルク650Nmを達成する3.5LのV6ガソリンツインターボと、309ps/700Nmを発生する3.3L V6ディーゼルツインターボのふたつ。

ガソリンモデルは、エントリーグレードの「GX(※5人乗り)」(510万円)、「AX」(550万円)、「VX」(630万円)、「ZX」(730万円)、「GR Sport」(770万円)の5グレード構成で、価格は510万~770万円。このうち、廉価モデルの「GX」は、3列目シートのない5人乗りとなっている。

ガソリンモデルは、エントリーグレードの「GX(※5人乗り)」(510万円)、「AX」(550万円)、「VX」(630万円)、「ZX」(730万円)、「GR Sport」(770万円)の5グレード構成。ディーゼルモデルは、「GR Sport(800万円)」と「ZX」(760万円)の2グレード構成となる。

また、ガソリン仕様よりも上級設定となるディーゼルターボ車は、「GR Sport(800万円)」と「ZX」(760万円)の2グレード構成、どちらも5人乗りとなる。

新型ランクルのボディサイズは、4950×1980×1925(全長×全幅×全高)mm、ホイールベースは2850mm

とにかくランニングコスト(燃費)をよくしたいのであれば、ディーゼル仕様がおススメだ。ガソリン仕様とディーゼル仕様、どちらも十分以上のトルクがあるので、加速強さの違いはほとんど体感できないが、ガソリン仕様(ZX)の燃費は、7.9km/L(市街地5.3、郊外8.2、高速9.6)、ディーゼル仕様は9.7km/L(市街地7.2、郊外9.7、高速11.3)とディーゼルモデルの方が若干よく、燃料代は軽油なので約2割は安く済む(※ガソリン仕様はハイオクだ)。ガソリン仕様との価格差は30万円ぽっち、ディーゼル仕様は一考する価値が大いにあるだろう。

 

■迷うならば、ガソリンモデルの上級グレード「ZX」を選ぶべし!!

今回の新型ランクルから追加された新グレード「GR SPORT」の評判が良い。GR専用のエクステリア、専用色のインテリア、走りに関してもデフロック標準装備(他グレードではオプション)やE-KDSS(電制キネティックダイナミックサスペンション)など、これまでになかったスポーツ走行を意識したグレードであり、若々しさを感じられる。GRコーディネートに共感を得られる方には、大いに後押ししたいグレードだ。

300系から追加された新グレード「GR SPORT」GR専用のエクステリア、専用色のインテリア、デフロック標準装備やE-KDSSなど、若々しさを感じられる

ただ、現時点の最人気グレードは、V6ツインターボの上級グレード「ZX」だ。20インチの大径タイヤホイールや、エクステリアのメッキパーツ、インテリアのオーナメント、シート生地の質感など、これまで築いてきたランクルのラグジュアリーな世界観が、存分に継承されている。ちなみに「ZX」は、先代200系でも最上級グレードでも設定されており、海外輸出の中心となっているグレードでもある。つまり、下取りで価格が上がる可能性が高いグレードだ。

また、「ZX」のみでしか選べない内装色「ニュートラルベージュ」もポイントのひとつ。ランクルが多く輸出されていく国では、ベージュ内装が「高級車の証」として必須アイテムとなっており、今回の新型でも、ベージュ内装の仕様が、中古車相場にて上昇する見込みが高い。「どうしてもブラックの本革内装が良い」というこだわりが特になければ、ガソリン仕様の「ZX」で内装は「ベージュ」を選ぶことをお勧めする。

 

■下取り価格を高くしたいならば、エアロパーツと手放すタイミングも大事

他にも、海外輸出向けのランクルの装備で好まれるアイテムがいくつかある。そのうちのひとつが、ディーラーオプションのエアロパーツだ。先代200系ランクルでは、「モデリスタ」が人気のエアロパーツとなっており、もちろんそのほうが、中古車相場も高くなっていた。

そして、さらに重要なのが「手放すタイミング」だ。2度目の車検を迎える年(4年落ち)が狙い時であり、新車購入価格を越えるような相場の個体も数多い。ただし、そのタイミングを逃すと、中古車相場は下落するので要注意だ。

300系ランクルのモデリスタエアロ装着車。バンパー下部に付いたド派手なエアロパーツは、ランクルをさらに豪華に引き上げてくれている

まだ契約すらしれていないのに、既に下取りのことを想像するのは難しいかもしれないが、ランクルを買ってよかったと思えるような終わり際だと、後味がよくなる。ランクルの良さを存分に味わい、最後には下取り価格も相当高くなるクルマなんて、なかなかない。世界的に評価の高い出来のランクルは、ぜひ一度は味わっておきたい名車だ。

Text:Kenichi Yoshikawa
photo:TOYOTA
Edit:Takashi Ogiyama

トヨタランドクルーザーの公式サイトはこちら



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