50年代のフライングスーツがソースでありながら、都会顔に落とし込んでいます
第423回目は、ポーターのフライングエース バックパックです。
“タンカー”や“エクストリーム”など、当連載でも数々の「ポーター」の名作をご紹介してきましたが、まだまだこんなもんじゃありません! それだけ注目を集め続けているわけで、つまるところやっぱり男はミリタリーに弱いんですよね。今回ご紹介する新定番「ポーター フライングエース」もまさに。
1950年代初頭に製造されたU.S.エアフォースの飛行服である、フライングスーツK-2Aにインスパイアされた同シリーズ。発表されるや否や瞬く間に男心を鷲掴みし、人気シリーズの仲間入りを果たしました。その魅力は、ミリタリーギア最大の特性である実用性・機能性・耐久性に特化した本気仕様であること。メイド・イン・ジャパンへのこだわりもさることながら、金属パーツに米軍が実際に使用しているセラミックコーティング剤を使うあたりは流石。しかもそれだけでなく、こちらのバッグを見れば明らかですが、しっかり都会顔に落とし込んでいるんです。
ボディには摩擦や屈曲性に強いナイロンフィラメントを、高密度で軽い仕上がりが特徴のオックスフォードピケ調に織り上げた素材を採用。表面にシレー加工を施すことで光沢とハリ感を表現し、どこか上品さを滲ませます。深みのあるエアフォースブルーも相まって、男らしさと都会的なクールさを併せ持つルックスを実現しています。
いくら男好みな無骨さといっても、コテコテでは野暮というもの。ポーターはその絶妙なツボを突き、ミリタリー好きならずとも惹かれる現代的なムードをまとわせているのです。機能性においても汎用性においても、そしてお洒落においてもフライングエースは超優秀! ギアブームの昨今では、さらに魅力倍増です。
サイドやフロントにもポケットをあしらっており、大容量は言わずもがな。メインコンパートメントの内装にはPC収納ポケットを装備し、本体上部からはもちろん、サイドからもアクセスが可能です。
フライングエースシリーズの全モデルに採用されるこちらは、MA-1の初期モデルにあしらわれていた、酸素マスクのコードをクリップするためのオキシジェンタブ。シリーズを象徴するとともに、スマホ収納にぴったりなポケットにもなっています。
もちろん、ミリタリーを象徴するヘルメットバッグもラインナップ。メインファスナーにワイヤー・オートマチックスライダーを採用し、ジッパープルはフルタンニングのカウハイドを配するなど、細部のこだわりも手抜かりは一切なし。ショルダーストラップが付属した2WAY仕様もポイント。
肩掛けでも腰巻きでも使えるキドニーバッグは、メインの他にサイドや背面にもポケットを備え、仕分けが楽ちん。ミニマル派には十分すぎる収納力ですが、それでもしっかり男らしさを感じさせるルックスに仕上げています。オリジナルのP.Y.AIR FORCEのプリントがさらに後押し。
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Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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