この冬はトレッキング系ブーツ、春夏は久々にサンダルに合わせます
さてさて、第24回目は ウィグワム(WIGWAM)のミックスソックスです。

ウィグワムといえば、1905年にアメリカ・ウィスコンシン州で創業したソックスブランド。
ブランド名の由来は、アメリカ先住民の言葉で小屋を意味する "ウィグワム(WIGWAM)"。編み物をするときのニットと2本の編み針の形が インディアンの小屋に似ていることから名付けられたそうです。

僕とミックスソックスとの出逢いは、確か高校生の頃。愛読誌に載っていた藤原ヒロシさんが、テバ(Teva)のサンダルにミックスソックスを合わせていた姿が衝撃的すぎて、すぐに買い物へと繰り出しました。
その誌面上で履いていたのがウィグワム(WIGWAM)だったのかは覚えていませんが、いろいろな店を探り歩き、その衝撃的な画とよく似たソックスに、今となっては懐かしい渋谷 レッドウッド(REDWOOD)の姉妹店だった、ナムスビ(NAMSB)で出逢うことになるのです。
高校生にとって1足1000円程度のソックスを何本も買うのは難しかったのですが、とりあえず気になるのを3本購入し、テバだけでなく、ビルケンシュトックの「チューリッヒ」などのサンダル、当時履いていたアディダスの「キャンパス」やプーマの「スエード」、エアウォークの「エニグマ」などのスニーカー、クラークスの「ワラビー」etc、どんな靴にも合わせていました。
コットンとウールが混紡になったソックスは厚みもあって足元も温かく、履き心地も快適だったのですが、洗濯すると なかなか乾かない…。とくに必需品だった冬なんかは、太陽力エネルギーが弱いから 天日干ししてもカラッと乾かないなんてことも しばしば。
ローテーションが崩れてヤキモキしたのを覚えています。

そして、やっぱりMade in U.S.A.。いまのものはだいぶ改善されてると思いますが、履いてるとすぐ履き口のゴムが甘くなって、ダルダルになる…。
履いてるうちにずり落ちてくるので、こちらも懐かしい、ルーズソックスを履くギャルの必需品ソックタッチを貰って凌いだのもイイ思い出なんですが、塗ったとこカブレて痒くなった(笑)。
こんな思い出たっぷりのウィグワムのミックスソックスなんですが、116年以上経った現在でも Made in U.S.A.を貫き、こだわりの物づくりをしていて、オッシュマンズなんかでも取り扱いがあります。

僕らみたいなノスタルジーたっぷりな世代以外にとっては、ただのミックスソックス。これに勝る優秀なソックスは数多あるため、手に取る機会も決して多くはなく、セール対象になることも。
その恩恵にあずかってガバッと購入したんですが、この素材とクオリティのソックスが1000円以下なら御の字! また機会があればお買い足ししようと思っています。
とりあえず、この冬はトレッキング系のブーツ履くときの足元に。暖かくなってきたら、久々にサンダルでミックスソックスにチャレンジしたいと思います。
合わせるなら、あのビルケンかな……。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka