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学者がおどろいた、山下智久さんの「圧巻の肉体美」…その姿に胸が熱くなってくる

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「山P研究者」の大学研究員が見た、”衝撃写真集”の中身と評価 第三弾。

【3】肉体表現の限界へ

こうした数ある対比の中でも、特に心を奪われるのが最終パートの展開だ。前半は筋肉を強調した裸体にフォーカスをあてた写真で、そのすべてが白黒。後半が炎とセッションする写真群で、こちらはすべてカラー。

他のパートが2つを交互に入れ替える形式なのに対し、ここでは「白黒からカラー」の流れをがっちり作っているのが特徴だ。

前者について言うと、そこで披露される肉体美は、ただただ壮観で息を飲む。しかし単に鍛え抜かれた筋肉が美しい訳ではない。骨格・隆起した筋肉・浮き出た血管・張りつめた筋や腱・皮膚のしわ・髪や脇の体毛......。

鉛筆画のような克明さで写されたそのあらゆる表面の部位が、威厳と存在感を示しながら個々に存在して、それらがどれほど無数の自然界に見られるような「線」を生み出しているか。

どれだけ「有機的」に絡み合い共存することで、人間が構成されているかに迫って圧巻なのだ。それは、まるで美術解剖学的な色合いで、生々しくも繊細に人体構造を突きつけてくる。

最初は「山下智久の肉体」として鑑賞しはじめる。だがページをめくる内に、陰影で浮き彫りにされた皮膚組織の細かな角質まで確認できてくると、もうそれが山下智久であることを忘れて、肉体の細部それ自体に釘づけになってしまう。前半10枚には「自然」がまったく映り込んでいない。

山下智久の肉体もまた「自然」であることが、ここでのメッセージだからだ。人間の肉体も自然同様に、組織が作るさまざまな「対比」を内包している――骨は筋肉や筋に支えられ、またそれらは脂肪や皮膚に覆われ......もろもろだ。

それは彼が持ちうる「特殊」なものではなく、生物として人間が持ちうる「普遍」である。それをトップスターの山下智久が表現している事実は、やはり衝撃的である。



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