最新作『beautiful World』のサビも、「We can change everything」だった。このeverything には彼自身も含まれるはずだ。主語は We 。同じ変化と希望を歌った『CHANGE』のサビで強調されていた「僕が変えよう」から進んで、皆が「好きなように」変えていって構わない、というメッセージにも聴きとれる。
そうした意味で、写真集の対比は、彼の強靭な「自己確認」の意志と、自分自身を世界へ開いて、いま一度「再定義」しようとするビジョンが必要とした手段構成なのかもしれない。
「剥き出し」に自分を皆(大衆)へ差し出す。それは想像以上に勇気がいること。〈変化〉にしなやかで、それでいて気概のある山下智久の像は、じつに刺激的だ。
【次回へつづく】
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