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FASHION 僕が捨てなかった服

パリの本店で買ったランバンのハット。実用以上の価値とは?

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

かぶる機会はなさそうですが、今後も残しておきます

かつて編集者として出版社に勤めた経験があり、現在はファッション誌や広告、そして国民的アイドルからミュージシャン、政治家のスタイリングに至るまであらゆるシーンで活躍するスタイリスト櫻井賢之さん。

幅広い知識に基づき、クラシックからモード、ストリートに至るまで幅広いジャンルに精通する櫻井さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第3回目は、ランバン(LANVIN)のハットです。

ランバンって、ブランドのスタートは帽子店。1889年、ジャンヌ・ランバンがパリで開業しました。

そんなパリに取材で訪れたとき、おそらく2004年頃、フォーブル・サントノーレ通りにある本店の2階にアトリエがあった頃に記念に買ってきたものです。

まだルカ・オッセンドライバーが指揮を取る前だったので、メンズはメイド・トゥ・メジャーくらいでチョロっとしか扱いがなくて、メンズでも買えて、ブランドの出自でもあったハットを選びました。

プロフィール写真でもハットを携えていますが、普段ハットをかぶる機会はほぼありません。

ですが、スタイリングで使えるかなとか、ネタになるかなと買うことも多い。そして、本家を訪れると、その礎となったものを買うことも多く、このハットもそんなひとつです。

1、2回しかかぶってないから綺麗なまま。今後もかぶることはなさそうですが、パリの本店を訪れ、ブランドの出自となったアイテムを買ったという思い出があるので、今後も手放すことはないと思います。

櫻井 賢之
スタイリスト

ファッション誌編集部員を経て、2001年よりフリーランスのスタイリストとして活動をスタート。メンズファッション誌にとどまらず、広告から芸能、音楽シーンに至るまで活躍の場を広げている。幅広い知識に基づく洗練されたスタイリングに定評あり。1971年、東京生まれ。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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