サイズによって さまざまな使い方が可能です
さて、244回目も懲りずにエルメス。3点セットのポーチ「ボラボラ(Borabora)」です。
同じネーミングで、マチ幅があるリゾートやビーチ用として登場したトートバッグもありましたが、こちらはマチのないフラットなポーチ。
前回、"なるべくおおらかに、ポンポン詰め込めるくらいのトートバッグが大好き"とは書きましたが、さすがに何でもかんでもその状態だと、取り出すとき探すのが面倒…。
これまた以前紹介したシャチハタ入れとして利用しているガムケースや名刺入れ、それに手帳、メモパッド、書類など必要最低限なツールは、サイズ別に小分けしてこのポーチに入れ、バッグに詰め込んでます。
そうすれば、バッグを替えるときに最悪これだけ移し替えれば、問題ない。
サイズも、大はW350mm×H260mm、中はW290mm×215mm、小はW220mm×H160mmと、使い勝手も良く、一番大きいものはA4(210mm × 297mm)サイズの書類も折らずに収まるので、仕事でも使えるのがありがたい。
それから、クラッチバッグの代わりくらいにはなります。
似たようなシリーズに、フランス語でビーチや浴室を意味する「BAIN」のもありますが、あちらは前面に"HERMÈS BAIN"と大きくプリントが入ってて、ちょっとアピール度が強い。
その点、この「ボラボラ」はサイドのタブのところに申し訳程度、しかも同色の刺繍で「H」と入ってるだけ。わかる人には わかるぐらいの感じがたまらなかった。
最初は、バッグの中でも目立つよう、エルメスらしいオレンジか、最も目に付くイエロー、もしくは水色あたりを狙ってたんですが、主張がない分どこにでもある色だと面白みを感じないなと思い始め、他であまり見たことがない若草色? ライトグリーンを清水ダイブしてみました。
あまり見かけない色だから気になるのか、バッグから取り出すと「どこのポーチですか?」なんて聞かれることも多いし、ネタ的にポーチの中からポーチ、そのまたポーチの中からポーチなんてマトリョーシカみたいに遊ぶと「は?」となって、話が盛り上がる(笑)。
コットンキャンバスのポーチに出す価格としては決して安くありませんでしたが、支払った以上の価値は得られたと思ってます。
だいぶ使い込んで少々くだびれてきたので、ウェットスーツに使用する撥水性のあるネオプレン素材のポーチ(今季からロゴがプリントから同色エンボスに!)も気にはなっているんですが、そちらは3サイズそれぞれセパレートで、大きいW340mm×H250mmで 4万1000円、中くらいのW280mm×H200mmで 3万7000円、小さいW210mm×H150mmで 3万5000円と、おいそれとは買いづらい価格…。
もうしばらく丁寧に使って、天寿を全うさせようと思います。
Photo:Shimpei Suzuki(ITEM)
Text:Ryutaro Yanaka