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年間生産本数60本! ローマン・ゴティエの最新作をご紹介!

ローマン・ゴティエから新作が登場。実機を見ることができたので、ご紹介します。

ローマン・ゴティエをご存知の方は、かなりの時計通かもしれませんね。なにしろ生産本数が年間60本とめちゃめちゃ少ない。だから紹介される機会は少なく、知るひとも少ない。よほどの時計好きでないと、ブランド名すら知らなかったりするのですね。

と、まぁ、そういうことで、実機を見るなんていうのも、なかなかできないこと。今回は本当に幸運だったわけです。

さて。ローマン・ゴティエについてもう少し詳しくご説明すると、スイス・ジュウ渓谷生まれのローマン・ゴティエ氏が、2005年に生まれ故郷で創業したブランド。ゴティエ氏はもともとはエンジニアで、時計パーツの製造メーカーで勤務するなかで、自らの高級時計ブランドを立ち上げることを決意したのだそう。

そして出会ったのが、あの独立時計師のフィリップ・デュフォー氏。そう、ゴティエ氏はデュフォー氏から直接時計づくりを学んだ、直系の弟子なのです。


ローマン・ゴティエ氏。1975年生まれと、まだ若い世代であるのも特筆点。時計ブランドの設立に際して、まずMBAを取得し経営を学んだ、という経歴も異色で特別なところ。現在、約25人のチームで年間約60本の時計を製作している。

ローマン・ゴティエの大きな見どころは、最新鋭の工作機械による精密加工と、ジュウ渓谷の時計づくりの伝統の融合。わけてもムーブメントの仕上がりのよさは出色。加工精度2/1000mm以下の精巧な部品を、面取り職人が手作業により磨き上げた仕上がりは、他に類例のない美しさ。それが高い評価を受け、シャネルの「ムッシュー ドゥ シャネル」のムーブメントの部品を製作するなど、他ブランドにパーツを供給しているほどなのです。


ローマン・ゴティエの時計は、とにかく仕上げが美しいのが大きな見どころ。ことに面取りの美しさは格別。面取り専門の職人が5人もいて、徹底的に磨き上げるのです。

代表作は2013年に発表した「ロジカル・ワン」で、GPHG=ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリで最優秀メンズ・コンプリケーション・ウォッチ賞を受賞。


「ロジカル・ワン」オフセットしたダイヤルの左側に配置されているのがフュゼチェーン機構。

最大の特徴は、独特のフュゼチェーン(鎖引き)機構。フュゼチェーンは主ゼンマイのトルクを一定に保つための超複雑機構で、通常はチェーンを円錐型のギア=フュゼに巻きつけることでトルクの調整をする。しかし「ロジカル・ワン」はフュゼの代わりにスネイルカムを使用。チェーンを短く、直線にするなど、効率的にしたのが革新的なのです。


「ロジカル・ワン」の搭載ムーブメント。左手前がフュゼチェーン機構で、その上側にあるのがスネイルカム。

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内側にルビーを配した特別なチェーンを開発。摩擦の低減や耐久性の向上を図っているのも素晴らしい特徴です。

そして今回発表された新作が「コンティニュアム」という、まったく新しいシリーズ。6ヶ所がカットされたベゼルがシャープな印象の、ローマン・ゴティエの初のスポーティーモデルです。


新作の「コンティニュアム」。ハリとインデックスにスーパールミノバを使用。このように暗闇でも高い視認性をもつのもスポーティーな印象です。

「コンティニュアム」の大きな特徴であり、福田が大いに感動したのが、新開発の手巻きムーブメント。いまどき手巻きの、しかもカレンダーなしのムーブメントを新開発するなんて、なかなかないこと。それだけでも福田は大感激。お酒が美味しく呑めちゃいます。


新開発された、4つ目の自社製ムーブメント。手巻きのデイトなし、というのが福田の好み。2時位置にオフセットされたリュウズも特徴。手巻きの巻き心地も快く最高です。

で、もちろん、ほかにも見どころが満載。ことに注目が、ストップセコンド機構にアイコンでもあるスネイルカムを使用したこと。リュウズを引くとスネイルカムがテンワに触れてブレーキをかける独特の機構で、しかもリュウズを戻すとスネイルカムが回転しテンワを勢いよく送り出すのが秀逸。よくできた機構で、ついつい何度も試してみたくなります。

また、ジュウ渓谷の伝統であるフィンガーブリッジをモチーフにしたデザインも素晴らしい見応え。そしてローマン・ゴティエの代名詞でもある面取りの美しさはまさしく最高。手首へのフィット感も極上で、かなり本気で欲しくなってしまいました。


ジュウ渓谷の伝統であるフィンガーブリッジを現代的にしたデザインが特徴の新開発ムーブメント。テンワの左斜め上にあるのがスネイルカム。独自のS字型ネジも注目点。

ただし、世界限定28本と少なく入手はかなり困難。

ちなみに、ローマン・ゴティエのモデルはすべてがごく少ない本数の世界限定で、しかもシリーズ累計250本ほどでディスコンにしてしまうのがお約束。前記の「ロジカル・ワン」も2023年以降は生産終了とのことで、件のフュゼチェーンを搭載したムーブメントももうつくられないのだそう。ローマン・ゴティエは希少さも大きな魅力なのです。

なので「コンティニュアム」も、早く買わないと、手に入れられなくなってしまう。だから欲しいひとはお急ぎを。あー、福田も急ぎたいです。
 

コンティニュアム

手巻き、チタンケース、ケース径41mm、ラバーストラップ、50m防水。世界限定28本。539万円

 

【問い合わせ】
スイスプライムブランズ
03-6226-4650
Romain Gauthier

Text:Yutaka Fukuda



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