
そして、今回の目的は、007フリークとしても知られるヴァルカナイズ・ロンドンを運営するBLBG社代表取締役社長・田窪寿保さんにお話を、そして同時にロータスフリークでもある田窪さんの愛車を見せていただく、ということにあります。

骨董通りに面した正面入り口に歩を進めると、低くうずくまるように、ウェッジシェイプのロータスエスプリが鎮座していました。「007/私を愛したスパイ(1977年公開)」に登場したシリーズ1と同モデルであり、潜水艦になったシーンはあまりにも有名です。

また、今作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」でボンドが着用していたそのまんま、あの島で戦うシーンで着用していたネイビーのニットとカーゴパンツが売られています。レプリカではなく、これまで衣装を作成してきた担当スタイリストと英国ブランドN.ピールによるアイテムで、007のコスプレが!

もちろん、英国クラシックを代表するグローブトロッター、スマイソン、フォックス・アンブレラズ、グレンソンも充実。さらに、新鋭となる英国ブランドも数多くそろえているので、いつ来ても英国が楽しめます。

同店2階には秘密の部屋エグゼクティブラウンジがあり、そこにはスコットランドの高級オーディオLINNのシステムが備えてあります。ボンドが愛飲するシャンパーニュ「ボランジェ」をオーダーすれば3時間、この部屋が借りられるといいます。そこで何をするか。もちろん、大音量で映画007を鑑賞するのです。

我々もそうしたかったのですが、田窪さんの愛車をまだ見ていません。泡を味わうのを辞し、裏の駐車場へ向かうのでありました。そこで見たのは……次回!
Video&Photo: Naoto Otsubo
Video Edit: Kabuto Ueda
Text:Takashi Ogiyama