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LIFESTYLE 愛と悲鳴の婚活道場

交際歴1人。結婚したい女性こそ「想いを口にせよ」の法則。

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ライフスタイルは十人十色。おひとりさまもおふたりさまも大いに結構ですが、結婚というゴールをめがけて不幸なひしめき合いをしている男女のなんと多いことか。

今回、道場にやってきたのは、15年も交際した男性と別れたばかりのアラサー女性だ。20代と30代前半と言う「女ざかり」をたった一人の男性と過ごしてしまったことに、後悔しているという。

今回は、長期間交際に終止符を打ち、新たな一歩を踏み出すためにこの道場の門を叩いた。


【川崎貴子】
2度の結婚を経験し、現在の夫は8歳年下のイケメンの元ダンサー。二女の母。乳がんの闘病経験も持つ。経営者、結婚コンサルタント、コラムニストとして多ジャンルで活躍中。

今回の相談者は、昌代さん(仮名・37歳)

昌代さん(仮名)のスペックはこちら!
年齢:37歳
職業:食品メーカー勤務(研究職)
恋人:なし
交際人数:1人
結婚暦:なし
結婚願望:強くある
顔:身長160cm、八重歯がかわいいセクシーな理系女子。50代男性に激モテしている。

昌代:今日はどうぞよろしくお願いします。去年、15年も付き合って、そのうち10年も同棲した彼と別れたばかりで、結婚したいけれど恋愛ができなくて、この年で恥をかくのも嫌で、同級生の「いい人」はみんな結婚していて、どうしていいかわからないんです~(泣)。

川崎:あなたのような悩みはよく聞くわ。でも15年間交際していたってすごいわね。21歳からずっと一緒にいたの? 彼のことを聞いてもいい?

昌代:なんでも話しますよ。自分でもどう整理していいかわからなくて…。まず、彼と私は大学で出会いました。あまり勉強しなくても行ける地味な理系の大学で、周囲の人も真面目で楽しい人ばかり。ここで研究したりテニスしたりして、楽しい毎日を送っていたら、彼に告白されて、付き合い始めました。

川崎:ほのぼのしているわね。

昌代:彼がいいと思ったのは、そののんびりした性格。私の家族はわりとほんわかしたタイプで、似ているんですよね。私も彼も学校こそ違いますが、小学校から国立付属。同じメンバーが平和な環境で成長していったので、大学に入って目まぐるしい人間関係に驚いちゃったんですよ。意地悪、マウント、ちょっとした嫌味とかって、全く意味がないと思うんですよね。男性も食い気味でガンガン来る人もいて、そういう人ともデートはしたのですが、全然落ち着けないんですよ。

川崎:デートって、お互いが自然体だと楽しいけれど、どちらかが「相手にいいところを見せよう」とすると、途端に大変になるからね。

昌代:それなんですよ。「エスコートする、俺」、「荷物を持って“あげる”、俺」みたいな感じに「応えなくちゃ!」とがんばってしまう。

川崎:お互いが初めてのデートで、いっぱいいっぱいになっちゃう。

昌代:そうなんですけど、私も恋愛経験がないから疲れちゃって。つっても、今も恋愛経験ないからコンプレックスだらけなんですけどね。

川崎:ところで、昌代さん。彼と結婚しなかった理由を、聞いてもいい?

昌代:はい。何かお話しできればいいんですけれど、それが私もよくわからないんですよ。てっきり「結婚しよう」って言ってくれるかと思って、一緒に住んだり、お互いの実家を行き来したりしていたのですが、全く何の進展もなくて。

川崎:なるほどね。では質問を変えよう。彼と別れてから、一年が経過したけれど、他の男性と何か進展はあった?

昌代:はい。3人とデートしました。私、スパイスカレーが好きなのですが、食べ歩きサークルのメンバーです。全員40代後半から50代半ばのバツイチ男性で、「彼と別れた」と言ったら、向こうからぐいぐい来たんです。それでデートするんですけれど、何かが違うんです。楽しくはあるんですけど、たまにイラっと来ることがあって。

結局、1回2人でデートして、そのまま帰宅。その後、会うこともあって、私はなんとなく気まずいんですけど、向こうは平気な顔をしている。そういうのも恥ずかしいやらよくわからないやらで、もう男性と2名でどこかに行くのがつらい。

川崎:なるほど。ところで、彼らの発言の何にイラっと来るのかな? ちょっと思い出してみて? 直近でイラっとしたのはどんな発言だった?

昌代:う~ん……あ! 56歳の男性とデートした時に、私の仕事(冷凍食品の研究開発)のことをちょこっと話したら、「女のコらしくて、家庭的な仕事だね」って言われたんです。あとは「冷凍食品がおふくろの味になる風潮はどうかと思う~」とか。

川崎:ああ……「ポテサラおじさん」。

昌代:そうなんですよ! スーパーで子連れの女性がポテサラ買おうとしたら、初老の男性が「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」って言ったという、あの事件を思い出しました。こちとら、人手も少なく、設備も整っていないところで、何十個もサンプル作って、「今の時代に合う食品」を作ろうとみんなで頑張っているのにね。

川崎:うんうん、だよね。個人を見ずに、属性で判断する人は意外と多い。例えば、「自炊するなんていいお母さんになるね」「ちゃんとメイクしてて、女性らしくていいよね」……これらを言われたらどう思う?

昌代:もやああ~とします。

川崎:相手に全く悪意はなく、逆にほめてるつもりだからだから、「その発言、女性蔑視です」とも言えないしね。昌代さんは場の空気を大切にする人だし。相手の価値観を変えるのも難しいしね。もうひとつ質問。昌代さんから男性に「してほしいこと」を言ったこと、ある? 例えば「結婚してほしい」とか「付き合おう」とか。

昌代:ないですね。というのも、そういうことって男性からするもんじゃないんですか? 私が観ていたトレンディドラマは、みんな男性から告白していましたよ。

川崎:トレンディドラマの影響かぁ。これも少女漫画の次ぐらいにホント問題なのよ。90年代、00年代は、世の中が恋愛至上主義だったし、そのお手本だったトレンディドラマの主人公たちは、仕事も今ほどきつくなく、アフターファイブを謳歌してた。しかも、みんな20代半ばの設定だしね。

昌代:あ……勢いがある時代で、社会人なりたてで、恋愛するエネルギーがあった。

川崎:時代背景が全く違うのよ。当時は好景気だから男性に妻を養える自信があった。だから、「男性は、自分がアプローチしたい生き物」だったかもしれないけれど今は全く違う。プロポーズには責任が伴うと構えているし、「共働きしないとやっていけないけど、結婚したとたんに奥さんが仕事やめちゃったらどうしよう」と、ぐるぐるしてるの。だから、昨今のマッチングでは、「女性からも行動を自ら起こさなければ、何も起きない」なのよ。

また、思慮深く穏やかな男性であればあるほど、「気になるけれど、デートに誘ったらパワハラに思われるかな」とかいろいろ考えているし。だから、ここは女性が踏み込む、もしくはアサーティブに「聞いてみる」のが、話は早い!

昌代:がーーー!!! 私、自分から行動せずに、男性からデートに誘われるのを待っていました。それに、彼と別れたのも、「プロポーズされないし、もう私のことを愛していない」と思っていたのと、出産への焦りがあったから。15年も付き合っていましたが、後半10年はほとんどセックスをしていなかった。お互いに一人でして、穏やかに同じベッドで寝ていました。

川崎:交際期間が長いとそうなる人は多いよね。今ふと思ったんだけど、あなたから「結婚しよう」と言ったら、彼は結婚したんじゃないかな。ところで彼は今何をしているの?

昌代:3か月前に4歳年上でバツイチの職場の上司と結婚したそうです。

川崎:それ、たぶん上司のほうから彼にプロポーズしているわよ。さて、ここからが本題。昌代さん、あなたはまず、男性に意思を伝える練習をしよう。そして、その微妙に残る「恋愛経験が少ないというコンプレックス」を払底しよう。1回のデートでわからないことも多いからね。デートには失敗も成功もない。そこにあるのは「慣れ」。

昌代:今、言われて気が付きましたが、私「またデートに失敗した」とか思っていました。着る服やふるまいなども、失敗しないように準備していた。

川崎:いいのいいの。気付くことが大切だから。もう一度、聞くけれど、あなたは結婚したいの?

昌代:むちゃんこしたいです。もう落ち着きたい。それに、彼と別れて1年、ひとりは自由で楽だけど、さみしいです~(涙)

川崎:よし。あなたが肝に銘じるべきなのは、恋愛と結婚は同一線上にはないこと。そこをきっちり分けよう。大切なのは、価値観が「合うか・合わないか」。顔が好みでも「ポテサラおじさん」みたいな中身だと大変だしね。

昌代:それは地獄。でも、自力で相手を探せない。

川崎:おそらく、あなたは結婚相談所が向いている。プロが間に入って、男性に慣れる訓練もできるしね。でも従来型の結婚相談所は、女子力を求める人も多いし、「女は結婚したら家庭に入るべし」という昭和的価値観を持っている人も多いから、コンシェルジュに男性の好みをしっかり伝えること。他には、手前味噌かもしれないけれど、「キャリ婚」がいいと思うよ。年下の男性にアプローチするのもひとつの手だけれど……

昌代:がーー! 想像するだけで怖いっす。そんなことできません。それこそ「変なオバサンに思われないかな」とか「嫌われないかな」とか思っちゃう。お茶してもカレー食べても「ここは私が払うから」とか、姐さん風を吹かせてしまうかもしれない。ホントに私は恋愛が無理なんです。

川崎:だーかーらー! 恋愛じゃなくて、結婚のためのデートなの。結婚相談所なら、お互いにその願望があることが前提だから、「ガツガツしている」とか思われずに済むしね。まあ失敗を恐れずに、練習していきましょうよ。デートも慣れが大切よ。結婚するって、たった一人の相手と穏やかに可もなく不可もない日常を、一緒に生きていくことだから。

昌代:はい!

川崎:昌代さんのような人は、珍しくないの。ホントに多いのよ。自分の願望を言葉にしないとさ、人生は前に進んで行かないのよ。

昌代:それは私の友人からも言われたことがあります。「してほしいことを言わないと、伝わらないよ!」って。

川崎:だから、デートの練習と一緒に、願望を口にする練習もしてね。結婚生活で「話し合えない」「気持ちを伝えられない」のは、不満を抱え続けて爆発するコースになるわ。だから、将来の結婚生活の為にも、意識して頑張ってみてね!

昌代:はい!目からうろこのアドバイス、どうもありがとうございました! 練習を頑張って、幸せになります!!!

 

記事へのコメントもドシドシよろしくお願いします。川崎先生が答えてくれるかも?

Text:Aki Maekawa

Photo:Yuji Hirose

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【川崎貴子 プロフィール】
女性に特化した人材コンサルティング会社、リントス株式会社代表取締役。経営者歴23年。女性の裏と表を知り尽くし、人生相談にのりフォローしてきた女性は2万人以上。婚活結社「魔女のサバト」働く女性の為の婚活サイト「キャリ婚」主宰。「女のプロ」「黒魔女」の異名を取る。15歳と8歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に、著書に、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)『上司の頭はまる見え。』(サン マーク出版)『モテと非モテの境界線』(講談社)など。

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