セクシーなフォトTが気になっています
僕は、白や黒の無地Tばかり着ているイメージがあるみたいですが、実はプリントTも大好きで、18〜19歳のときにビームスでアルバイトしていたときは、ハーブ・リッツやブルース・ウェーバーの作品やスーパーモデルのフォトTをヘビロテで愛用していました。
確かにここ数年、無地Tが多かったのでちょっと目先を変えてみたいと思い、プリントTを探していたところ、スタイリストの野口強さんが主宰するクリエイティブ・レーベル「Stie-lo(スティーロ)」に、アーティストやフォトグラファーとコラボしたTシャツが豊富なことを知って、早速チェック!
それが、溜め息が出るほどのセンスのよさなんですよ……。写真家もそうですが、キュレーションする作品もさすが世界の一流を知る強さん。これまでもジョナサン・リーダーやチャド・ムーア、エレン・ファン・アンワースなどの作品をピックアップしていて、女性のセクシーなフォトTに目がない僕には、ほしいものばかりで困ってしまいます(苦笑)。
そのStie-loから9月に発売された最新コラボTシャツが、1997年に20歳の若さで夭折したダヴィデ・ソレンティのフォトTのコレクション。ダヴィデはナポリで写真一家のソレンティ家に生まれ、家族でニューヨークに移住後は持ち前の洞察力で、マンハッタンに暮らす若者を仔細にドキュメントした作品で、90年代のファッション界に衝撃を与えた天才写真家として知られています。
近年では、死後20年を経て出版された写真集『Davide Sorrenti : ArgueSKE 1994-1997』で再評価の兆しが高まっていて、今回のTシャツもその写真集に収録された作品からチョイス。これがマジでツボすぎて、外苑前のMINEDENIME(マインデニム)のお店で見つけてソッコー買ってしまいました。
思い返せば思春期のころは、同級生で、現在は「TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.) 」のデザイナー宮下貴裕さんのNYみやげ、ペダルプッシャー(やや短めで細身のシルエットのパンツのこと。元来、自転車に乗るときにペダルを踏むのに裾が邪魔にならないように考案されたもの)にプリントTシャツ、トッズのドライビングシューズか、VANSのスニーカーに合わせて、よく着ていました。
そういう感覚がいまでも好きで、久しぶりにまたやってみたくなったんですよね。ただ最近は、ストレートなセクシー表現はおおっぴらにできない雰囲気があるので、一枚で着るというよりライダースなどの中に着てチラ見せする程度がちょうどいいのかなと……。
MINIMAL WARDROBEで扱う洋服はシンプルなデザインのものがほとんどですが、無地Tに飽きたら、たまにはこんなプリントTで、着こなしにアクセントをつけてみるのもいいと思いますよ。
Tシャツ 各1万1000円、長袖Tシャツ 1万3200円/すべてMINEDENIM
【問い合わせ】
MINEDENIM
MINIMAL WARDROBE
Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii