通常子羊2匹のところ、なんと2倍の4匹使ってます。
バーニーズ ニューヨークの顔的存在として、PRや自社メディア、オンラインストアを統括する中野光章さん。インディアンジュエリーに対する造詣が深いのは業界内外でも有名で、数多の名作を備えています。
ファッションにおいても、モードにとどまらず、古着、ストリート、はたまたアルティザンまで幅広いジャンルに精通する中野さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第9回目は、ベン ザ ロデオ テーラーの特注レザーベストです。
「ベン ザ ロデオ テーラー(BEN THE RODEO TAILOR)は、メンズビギとラングラーの共同プロジェクトとして誕生したレーベル。2002年に、親友で当時のクリエィティブディレクターだった坂田真彦さんがスタートさせたんですが、私の晴れ舞台のためにと、採寸までして作り、プレゼントしてくれました。
インラインでも展開していたアイテムなんですが、背中側まで贅沢に革を使っているので、通常でも子羊2匹分の革を使って作り上げるところ、
しかも、シワの入り方や柔らかさがなるべく均一になるように、たくさんの革の中から厳選して使ってくれました。
本番終了後も、デニムに合わせやすいのと、ニットやカットソーの上に羽織るとイイ雰囲気なので、ちょいちょい活躍してくれてたんですが、ここ5〜6年は太ってしまっていたので着ることができなくてクローゼットで眠ってしまっていました。乾燥したり、カビがつかないようにメンテナンスは欠かしませんでしたけど。
ただ、ここ最近すこしだけ痩せられたので、この企画を機に引っ張り出したので、また着てみようと思います。
そして、親友からの粋なプレゼントですから、絶対に手放すことはないですね」。
バーニーズ ニューヨーク クリエイティブサービス部 兼 EC部 アシスタントディレクター
1996年バーニーズ ジャパン入社。新宿店デザイナーズフロア、PR、セールスプロモーションの各マネージャーを経て現在はPR、自社メディア、オンラインストアを統括。インディアンジュエリーに深い造詣を持ち、座右の銘は「インディアンジュエリーは出逢ったときが最安値」。
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka