イタリアの名門ファクトリーとのコラボ! 上品で楽ちん、しかも汎用性抜群の傑作です
第403回目は、トミー ヒルフィガーのジャケットです。
ジャケットは同じでもパンツが変われば様変わりするのはご周知でしょう。特にカジュアル化が定着したビジネススタイルを楽しむなら、こうしたコーデの振り幅はより重要です。そこで肝になるのは、パンツではなく気の利いたジャケット。あらゆるボトムスと好相性な万能アイテムが一つあるだけで、忙しい朝に悩むこともなくなるハズ。で、頼りになるのが紺ブレです。近年のクラシック回帰の流れで注目度上昇中の一着ですが、「トミー ヒルフィガー」のそれはさらにワンランク上をいく上品さがあるとか。
その秘密は、昨シーズンより同ブランドのファクトリーに「ラルディーニ」を迎えたから。ラルディーニと言えば、テーラー業界の中でもトップクラスの評価を得るイタリアのファクトリーブランドです。そんなイタリアブランドが、カジュアルシーンで人気を博した米国発のトミー ヒルフィガーとタッグを組んだことで生まれた、品の良さとライトな装いにもマッチするカジュアルさを兼ね備えたラインナップが揃います。クラシカルな3ボタンのブレザーもその一つ。
イタリアの名門ファクトリーに、トミー ヒルフィガーがブレザーをオーダーしたらどうなるか。が、本作のコンセプト。アメリカンブレザーらしい段返りの3ボタンに、敢えてサイドベンツを施し、イタリアンクラシコな雰囲気をプラス。もちろんクラシックに終始せず、素材にはオリジナルのストレッチ生地である「TH FLEX」を採用し、極限まで軽量化を追求した、今どきなコンフォート仕様です。
アメリカ的な気楽さとイタリア的なエレガンスが融合した逸品は、タイドアップはもちろんカジュアルシーンでも重宝間違いなし。上述の通り、デニムやチノパンなど、ボトムスを選ばずに幅広い着こなしを楽しむことが可能です。今どきなデキる大人は、こうした万能ジャケットで朝の時短を図るものですから、お見逃しなく。
浅めのVゾーンがクラシック感を加速させる本作は、それに伴いゴージも高めに設定。ラペルを立てると内側から、お馴染みのブランドカラーが。ラフな装いのアク足しにうってつけです。
段返りの3ボタンデザインを採用。ラペル裏からちらりと覗く、フラットボタンのゴールドが目を引きます。
ブレザーとともにトミー ヒルフィガーの人気定番と言えばデニム。紺ブレとも相性抜群なワンウォッシュのこちらは、シグネチャーカラーを配したコインポケットが特徴。太すぎないストレートフィットのシルエットが、キレイめな装いとも好相性な上品さを演出します。
ヴィンテージライクな色落ち加工が、男らしさを醸し出すモデルもラインナップ。上のストレートに対し、こちらは適度にテーパードがかかったスリムフィット。アタリやヒゲのユーズド感はあるものの、美しいシルエットが大人っぽい印象を残してくれるはず。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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トミー ヒルフィガー カスタマーサービス 0120-266-484