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今年はどんな車が売れている?2位ルーミーで3位カローラ、1位はもちろん…

安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

気が付けば、今年度も半分終わり、下半期へ突入。多くのディーラーや販売店が決算期となる3月から、半年が経ちました。今年4月から9月までに発売となった国産新型車は、数はそれほど多くはないものの、爆発的な人気を博したコンパクトカーから話題のスポーツカー、大型SUVなど、話題性の高いモデルがいくつか登場しています。ちなみに、2020年度の年間登録車販売台数のチャンピオンは、トヨタヤリス。さて、2021年上半期(2021年4~9月)に人気となったモデルは!?

 

■トヨタ強し!!

2021年度の上半期に最も売れたモデルは、ヤリス(10万5943台)。2位がルーミー(6万6887台)、3位がカローラ(4万8909台)、4位にアルファード(4万5565台)と上位をトヨタが独占。続く、5位に日産ノート(3万9393台)という結果でした。ちなみに6位はこれまたトヨタのライズで、5位のノートにわずか2000台差の3万7348台でした。

自販連発表の乗用車ブランド通称名別順位による。2021年度上半期1位のヤリスは、2位のルーミーに4万台近く差をつけての圧勝

なお、自販連発表の上記データでは、ヤリスには、コンパクトハッチバックの「ヤリス」と、コンパクトSUVの「ヤリスクロス」、そしてコンパクトスポーツ4WDの「GRヤリス」が含まれます。カローラとノートも、派生車種すべてが含まれています。その詳細は不明ですが、「普通乗用車(3ナンバー)」と、「小型乗用車(5ナンバー)」それぞれでのブランド通称名でのデータは、次の通りです。この詳細については、それぞれの車種でご説明していきます。

自販連の「新車販売台数状況」による。「普通」としているのが、「普通乗用車」、いわゆる3ナンバー車のこと。「小型」としているのが、「小型乗用車」、いわゆる5ナンバー車だ

 

■1位 ヤリス人気の秘訣は「コスパ」

ヤリス現行モデルの国内登場は2020年2月のこと。先代までは「ヴィッツ」として販売されていましたが、モデルチェンジを機に、グローバルネームである「ヤリス」に国内でも統一されました。欧州市場でも評価が高く、本モデルは、2021年の欧州カーオブザイヤーを受賞しています(ヤリスとして2度目の受賞)。

コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用し、軽量かつ高剛性、低重心なボディのヤリス。ガソリンモデルとハイブリッドモデルを持ち、価格は139万5000円からと超格安です。そして、デビュー時に世界中をざわつかせたのが、クラス世界トップレベルである36.0km/L(HYBRID X、2WDのWLTCモード燃費)という驚異的な数値を達成したこと。ハンドリングが軽快な快速コンパクトですが、後席および荷室は広くはなく、どちらかというとパーソナルな使用に適しているモデルです。

トヨタヤリスは、2021年の欧州カーオブザイヤーを受賞するなど、世界的にも評価の高いモデルだ

このヤリスをベースに、クロスオーバーSUVに仕立てたのが「ヤリスクロス」。4180×1765×1560mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2560mmと、「ライズ」よりも少し大きく、価格も179万8000円からと、かなり抑えられています(ライズの中間グレードとほぼ同等)。ハイブリッド車も、228万4000円からという驚きのコスパの良さを誇ります。

トヨタ「ヤリスクロス」。SUV全盛の現代において、もっとも売れているコンパクトSUVだ

4月から9月のヤリス販売台数は、10万5943台。このうち、3ナンバー枠である、「ヤリスクロス」と「GRヤリス」が、5万4097台で、5ナンバーハッチバックの「ヤリス」が5万1846台。ヤリスクロスとGRヤリスの内訳は不明ですが、GRヤリスの特殊性を考えると、普通乗用車のヤリスの数値の大半をヤリスクロスが占めると思われます。いずれにしろ、2位のルーミーは同期間で、6万6887台であることを考えれば、真の王者は「ルーミー」であるといえるかもしれません。

 

■2位 安くて広いルーミー人気

ルーミーは、ご存じの通りダイハツ「トール」のOEMモデルです。トヨタでは、「ルーミー」のほか、「タンク」としても販売されていましたが、2020年9月のマイナーチェンジの際、「タンク」が廃止となり、ルーミーに統合されて一本化されました。

トヨタ「ルーミー」。クセのない外観と、安さと広さ、スライドドアが魅力のモデルだ

価格は155万6500円から。全グレードがガソリンモデルで、マイルドハイブリッドも装備されていませんが、価格の安さに加えて、使いやすいサイズ感のわりに車室内が広い、というのが、人気の理由のようです。

 

■3位「カローラクロス」の追加で、6車種のカローラが追随

カローラについては、「カローラ」と「カローラアクシオ」、「カローラスポーツ」、「カローラツーリング」「カローラフィールダー」、そして「カローラクロス」と、なんと6車種もの合計がカウントされています。このうち、5ナンバー車は、「カローラアクシオ」と「カローラフィールダー」の2車種は、先代からの継続生産モデルです。

左から、カローラスポーツ、カローラツーリング、カローラ。いずれも3ナンバーだ

カローラ全体の約3割が継続生産モデルとは、やはり日本の国民車「カローラ」には5ナンバーサイズであることが求められている、ということなのかもしれません。

2021年9月に発売となった、カローラクロス。またカローラに強力な戦力が加わった

価格は、「カローラ」が、193万6000円から、「カローラツーリング」が201万3000円から、「カローラスポーツ」が216万9000円から、「カローラクロス」が199万9000円から。そして、「カローラアクシオ」が155万7600円から、「カローラフィールダー」が170万9400円から、となっています。

 

■4位 大きさと威圧が魅力!!トヨタ「アルファード」

4位のアルファードは、2020年の後半から急激に販売台数を伸ばしており、2021年に入ってからも、1月が1万11台、2月1万107台、3月1万3986台と好調をキープしていました。しかし4月以降は勢いが若干落ち、4月は7576台、5月5947台とやや落ち着いてきているようです。最廉価グレードでも360万円もする7~8人乗りのラージサイズミニバンがこんなに売れるとは、「アルファード」というモデルの人気の強さを感じます。

トヨタ「アルファード」。この大きさと威圧感が最大の魅力

エントリーグレードの価格は359万7000円、最上級グレード「HYBRID Executive Lounge S」では、その倍以上となる775万2000円(4WD)にも。ひょっとすると、この価格帯の幅広さも、アルファード人気の理由のひとつとなっているかもしれません。ハイブリッドか否か、エアロパーツなどの人気アイテム有り無しなど、選択肢が非常に広いのも、アルファードの特徴です。

 

■5位 派生車が続々と登場中!!日産ノート

5位のノートですが、2020年末に新型へとモデルチェンジから、まもなく10か月が経とうとしています。4月、5月は6000台弱の登録台数でしたが、その後は、7000台レベルまで上昇。8月は7157台、9月は6830台と、まずまずの勢いを維持しています。

2021年10月7日に発売となった、ノートAUTECHクロスオーバー。専用サスペンションやタイヤの大径化により地上高を25mm拡長しつつも、5ナンバーサイズは死守された

ベースのノートは5ナンバー(小型)ですが、8月に発売開始となった「ノートオーラ」は3ナンバー(普通)。6月7月で500台前後の登録があるのは不明ですが、8月は2000台弱と、こちらもまずまずのスタートとなっているようです。このあと、「ノートオーラNISMO」や、「ノートAUTECHクロスオーバー」も発売開始になりますので、さらに販売台数が伸びてくることも期待できるでしょう。

 

■まとめ

2021年度上半期は、4月にトヨタ「新型GR86」が、6月にトヨタ「新型ランドクルーザー」が、7月にはトヨタ「新型アクア」が登場するなど、話題性の高いモデルの新型が続々と登場しました。アクアは登場翌月の8月に、登録車全体で3位となる9442台を、9月にも1位のヤリスに約2000台差とせまる2位の1万1137台を売り上げており、2021年下半期には、必ず上位にランクインしてくることでしょう。

ですが、自動車業界全体が頭を悩ませているのが、「半導体材料の不足による車両生産の滞り」です。新車受注は出来ても、納期確約ができない販売店も多く、現在、全ての自動車メーカーを直撃しています(その分、中古車の需要が高まっている現象も)。コロナ禍がひとまず落ち着いた日本、2021年下半期の動向が、注目されています。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:TOYOTA,NISSAN
Edit:Takashi Ogiyama



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