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黒、グレー、白といったモノトーンが基調。ひとつひとつのアイテムは極めてシンプルなのに、決して地味になることはなく、いつでもどんなときでも、上品かつ洗練された着こなしを実践している編集長の干場義雅。
一見普通なようでいて、全く違う。いったい何が違うのか? 干場のとある一週間をチェックしてみた。
※干場の1週間はすべて架空のものです。また、新型コロナウィルス感染拡大防止に配慮しつつ、撮影時のみマスクを外しています。
月)1週間のスタートはイタリアとのズーム会議から
1週間のスタートはイタリアとのズーム会議から。着心地がよく動きやすいのに、画面越しでもきちんと見える黒のウールジャージーのジャケットをチョイス。久しぶりに話すイタリア人デザイナーの元気そうな姿に思わず笑みがこぼれる干場。「早くイタリアに行きたいなぁ……」
水)表参道のショップでトレンドリサーチ
夜からはライブ収録。その前に、気になっているショップで今シーズンのトレンドをリサーチ。股まわりにはゆとりがあり、裾は後ろのみゴムになっているパンツは、程よいきちんと感があるのに穿き心地が抜群で、大人のリラックススタイルにぴったりの1本。
木)コラボアイテムについてカフェミーティング
来期のコラボアイテムについて、カフェミーティング。グレーのジャージー素材のセットアップは、動きやすいのにきれいめな印象を与えるマストアイテム。シャツをインナーにしてネクタイを締めればより端正な表情に、ニットやTシャツを合わせれば都会的でアクティブな雰囲気にと自由自在。
金)冬の夜長は自宅で映画三昧
長かった1週間の終わり。夜は家でリラックスしながら映画三昧。やっぱり落ち着くのはモノトーン。表情が明るく見える白のパーカーに合わせたのは、水曜日にも着ていた穿き心地抜群のグレーパンツ。急な来客にも慌てないように、リラックスしつつもきちんと感を兼ね備えているのが、干場の家スタイル。
日)パートナーと記念日デート
久しぶりのオフは、パートナーと記念日デート。サプライズの花束は、彼女の好きな「イブ・ピアッチェ」。香り高き12本のバラの花束に、日頃の感謝と愛情を込めて。
こんな日は、パートナーが引き立つように“黒”でまとめるのが干場流。休日にふさわしいリラックス感と上品な印象を兼ね備えた黒のパンツは、内側のドローストリングスをあえて見せて抜け感をプラス。ソフトで優しげな表情のフード型コートをまとえば、全身黒なのにクリーンで親しみやすい印象に仕上がる。
以上の5つのコーデをご覧いただいたが、どれも極めてシンプル。奇をてらったものはひとつもない。なのに洗練されてとても上品にまとまっている理由は?
実は服を選ぶ際に、干場が何よりも大事にしているのが「素材感」と「シルエット」。そこに一切の妥協を許さないからこそ、何気ないようでいて、レベル高く完成されたコーディネートが実現できるのだ。
この1週間コーディネートで使用している服はすべてTheory(セオリー)のもの(小物類を除く)。身につけた瞬間にスタイル良く、立ち居振る舞いから仕草の一つ一つまで美しく見える、完璧なカッティングとシルエット。そして肌あたりが良く、動きやすく着心地のいい素材。一見シンプルでベーシックながら、着用すると明らかに違うのがTheoryの凄さ。
ウィメンズ人気は言わずもがな、メンズ人気もどんどん高まっているニューヨークブランドの、この秋冬の注目アイテムを紐解いていこう。
注目アイテム① 人気のテーラードジャケットが冬素材でアップデート
月曜日と木曜日のビジネスシーンで着用しているジャケット、製品名は「WOODMERE 3/CLINTON A」(ウッドミア 3/クリントン エー)。ちなみにTheoryの製品名は「○○○/△△△」という表記となっており、「/」(スラッシュ)の前の○○○は素材を、「/」より後の△△△は型(スタイル)を表している。この製品で言えば「WOODMERE 3」が素材で、「CLINTON A」が型だ。
この「CLINTON A」は、Theoryを代表する大人気の定番シルエットのテーラードジャケットだ。素材や色を変えてアップデートを続けているが、今季の素材は圧縮ウールの「WOODMERE 3」。圧縮ウールは保温性、保形性が高く、ジャージーであるため着心地も快適だ。
「WOODMERE」は昨年も展開し大人気だったが、昨年に比べより滑らかなタッチとなり、着心地の良さが格段に向上したという。肩パッドのない仕立てで体にしなやかに寄り添いつつも、見た目は端正なこのジャケット、リピーターが止まないというのも納得だ。
カラー:チャコールグレー(左)、ブラック(右)のほかに「ダークフォッシル」というグレイッシュなベージュの3色展開。素材:毛80%、ナイロン17%、ポリウレタン3% サイズ:36、38、40、42、44、46
注目アイテム② 美脚パンツのTheoryを知らしめる2本
まずこちらをご覧いただきたい。
一見ほとんど差がないように思われるが、実は穿いてみると全く違うのだ。
左は「WOODMERE 3/ZAINE BE A」(ウッドミア 3/ゼイン ビーイー エー)。Theoryで大人気の定番の形であり、スリムテーパードシルエットできれいめな印象だ。ベルトループがついており、ビジネスシーンでも大活躍する。
今季は股下の長さとシルエットをアップデート。股下の長さをカットしても、Theoryおすすめの美しいシルエットが保てるようになったという。
WOODMERE 3/ZAINE BE A (ウッドミア 3/ゼイン ビー イー エー) 2万9700円 カラー:チャコールグレー、ブラック、ダークフォッシル(3色) 素材:毛80%、ナイロン17%、ポリウレタン3% サイズ:28、30、32、34、36、38、40
ウエストの後ろはゴム仕様で、穿き心地は抜群。さらに、ストレッチが効いた圧縮ウールのジャージ素材「WOODMERE 3」を使用しているため、動きやすく膝抜けもしにくい。
一度穿くと虜になり、リピートする方も多いというそのシルエットは試着する価値あり。ワードローブのレギュラーとして活躍する1本となることだろう。
一方、「WOODMERE 3/TERRANCE A」(ウッドミア 3/テランス エー)は、「ZAINE BE A」に比べ、股まわりにほどよいゆとりがある。ウエスト部分は一周ゴム仕様で内側にはドローストリングがついており、ストリングを外に出して着こなせば、よりカジュアルで力の抜けた雰囲気を演出できる。
WOODMERE 3/TERRANCE A (ウッドミア 3/テランス エー) 2万9700円 カラー:チャコールグレー、ブラック(2色) 素材:毛80%、ナイロン17%、ポリウレタン3% サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
「TERRANCE A」のポイントは裾。後ろ側だけゴム仕様となっているのだ。前から見ると一見普通のテーパードだが、着用するとほんの少し裾がすぼまり、クリーンな印象ながらも程よくカジュアルにまとまる。着た人にしかわからない、快適な穿き心地と汎用性の高さを持つ一本だ。
この2種類のパンツ、どちらも大人気テーラードジャケットである「WOODMERE 3/CLINTON A」とセットアップとして着用することが可能。このジャケットと2種類のパンツがあれば、着こなしの幅は無限に広がる。いついかなる時でも、端正かつクリーンで、清潔感があるという印象を手に入れれば、日常がワンランクもツーランクもアップデートされることだろう。
注目アイテム③ 大人気の定番スタンドカラーコートがアップデート
秋冬の主役アイテム、コート。シーズンごとに1着は欲しくなるが、値がはるがゆえに、間違いのない一着を慎重に選びたいものだ。
ここで自分のワードローブを思い返してほしい。最近のカジュアル志向の高まりにより、ダウンコートなど “カジュアル系” アウターばかり増えていないだろうか?
確かにダウンコートは軽く暖かく、冬のコートにはもってこいだ。しかし、徐々に日常生活を取り戻しつつある今、これまでよりもきちんとした装いでの外出機会も増えることだろう。その場合、ダウンはややカジュアルすぎる。力の抜けた雰囲気は維持しつつも、クリーンできちんとした印象をプラスしたい。であれば、このスタンドカラーコートがイチオシだ。
上記のコートは「TWIST WOOL/BELVIN SP RF A」 (ツイスト ウール/ベルヴィン エスピー アールエフ エー) 。毎年大人気のスタンドカラーコートだが、今シーズンはフィット幅を改良。ほんの少しだけゆとりのあるシルエットになり、昨年までの “完全ビジネス仕様” からコーディネートの幅が広がった。トレンドの厚手のニットやオーバーサイズのインナーとも合わせやすくなったという。
素材はウール68%、ナイロン31%、ポリエステル1%で、リサイクルウールを一部使用し環境にも配慮。もちろん放湿性、防臭性、通気性も期待できる。
絶妙な高さで小顔に見えるスタンドカラー、控えめなサイドポケット。メランジ調の上品なグレーの色合いは、できる大人の男のコートにふさわしい。
注目アイテム④ 干場命名「大人のためのダッフルコート」
大人になればなるほど、オンとオフの装いがくっきりわかれてしまいがちだ。しかしリモートワーク化が進み、ビジネスシーンとプライベートシーンの差がほとんどなくなってきているのも事実。
そんな “あいまい” さに柔軟に対応し、“かっちりさせすぎずに、クリーンな印象は保ちたい”というなら、こんなコートはいかがだろうか?
着用した瞬間、干場が「大人のためのダッフルコート」と表現したこのコート。なるほど、形はダッフルを彷彿させるが、トグルなどの伝統的なモチーフはなく、1枚仕立てで非常に軽くソフトな風合い。そこにトレンドを意識した大きめのポケットや、台襟付きで閉じても開けてもシャープに見えるフードによって、幼さが消え、大人っぽく洗練された雰囲気に昇華させているのはさすがTheoryだ。
素材はイタリアの名門生地メーカーのウール90%&カシミヤ10%。リサイクルカシミヤをブレンドして環境にも配慮している。また、従来紡毛を使用するところを梳毛に変えることで、光沢感が増し、縮絨がかかっているため保温性も高くなっている。
このコートを、「パートナーとの記念日」にチョイスした干場。こういった、少し抜け感と優しさを感じさせるようなアイテムが好き、という女性は多い。子どもっぽさはないのに、ほんの少しだけ甘い。この絶妙なバランス感が、隣を歩くパートナーをリラックスさせ、より多くの笑顔を引き出すことだろう。
以上、干場の1週間コーディネートから、シンプルで上質なアイテムの選び方と着こなしをご紹介した。大人の男にふさわしい、上品な印象と洗練された着こなしの理由、おわかりいただけただろうか?
日常と非日常の境目が曖昧になって久しい今だからこそ、日常をより丁寧に、上質なものへとアップデートさせることで、自分の気持ちが豊かになるだけでなく、周囲の人々の笑顔も増えていくことだろう。
干場の着こなし実例を参考に、「Theory」でぜひ、ワンランク上の上質な日常を手に入れて欲しい。
THE FINAL LAYER
今シーズン一番に手に入れたいTheoryのアウターウェアコレクション。
美しいシルエットと快適な着心地を実現したワードローブのベースとなるコレクションをご紹介します。
期間:11月3日(水)–11月16日(火)
TheoryショップもしくはTheory公式オンラインストアにて期間中、税込 66,000円以上お買い上げのアプリ会員のお客様にフリースブランケットを差し上げます。
※Theory 公式アプリの会員登録が必要になります。
※お 1 人様 1 点に限ります。数に限りがございますので無くなり次第終了となります。
※一部実施していない店舗がございます。
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Video:Kenta Matsuo
Photo:Riki Kashiwabara
Edit:Yukari Tachihara