ベーシックで終わらないひとクセが、センスある大人を演出
第400回目は、ストーンアイランドのジャケットです。
快適さを求める市場やスポーティトレンドに伴い、テックウェアは爆発的な人気を誇り今や飽和状態。そんな中でもファッショニスタの間から注目されているのが「ストーンアイランド」です。
1982年に創業した同ブランドは、創業時からミリタリーを中心にハイテクなモノ作りを展開。中でも生地と染色のこだわりが半端じゃなく、その手腕は多くのブランドからも評価され、「シュプリーム」や「ナイキ」をはじめとするビッグネームとのコラボも多くリリースしています。そんなストーンアイランドの人気商品の中から、肌寒くなるこれからの季節にぴったりな逸品をご紹介します。
「DAVID-TC」と呼ばれる、ポリエステルとジャパニーズポリアミドをベースに縫製し、染色と撥水加工を同時に施した独自素材を採用。ガーメントダイの工程中に130度もの圧力がかけられ、その熱がもたらす素材の形状と手触りが他では感じられない独特な風合いに。内側にはプリマロフト インサレーションをパディングし、軽さと暖かさを両立。ありそうでないカーキのカラーリングは目を引くとともに、落ち着いた雰囲気が上品さを醸し出します。
一見するとベーシックに見えても他に類を見ない技術とひとクセが潜んでいるから、羽織って街に出れば周囲と差がつくこと間違いなし。今や当たり前となったテック系コーデをワンランク上に着こなすなら、ストーンアイランドはその筆頭株と言えます。
アウターに限らずインナーウェアにも添えられる、左袖のロゴパッチ。ひと目でそれとわかるアイコニックな意匠はデタッチャブル仕様ゆえ、コーデや気分に合わせて使い分けられます。
脇下には蒸れを防止するベンチレーションが。プリマロフトの暖かさを心地よく楽しめる、気の利いたディテールもストーンアイランドのこだわりの一つです。
同ブランドで忘れてはならないのが、こちらのナイロンメタル生地。光が当たるとマーブルカラーの光沢を放つユニークなファブリックは、唯一無二のインパクトを演出します。トレンドカラーのイエローを採用したダウンジャケットは、フードに同色のロゴ刺繍をあしらった旬なムードの一方で、大きめのジップポケットや裾のドローコードといった機能的なディテールが随所に。
機能性や独自開発の染色技術に合わせて、サステナブルな取り組みも実施。こちらのソフトシェルジャケットは、「e.dye® Waterless Color SystemTM」を使用して染色を行なっており、従来の染色に比べ水の使用量を85%削減し、化学物質の使用も90%削減しています。しかも、通気・耐風・耐水性に優れ、スリムなシルエットは上品さを後押し。ルックス、機能、環境配慮のどこを取っても死角なしとは、流石です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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