日本の服飾業界の重鎮として活躍している、ファッションアドバイザー・赤峰幸生氏。御年77歳でInstagramのフォロワーは3万5000人超、服飾のみならず、アートや歴史の分野にまで及ぶ博覧強記で、老若男女を問わずたくさんの方々に支持されています。
そんな赤峰氏が皆さまのお悩み相談に乗る動画シリーズ、「ユキちゃんのひとりごと」。いつもの赤峰氏よりも親しみやすく、基本から応用まで幅広い分野にわたって、ファッションに悩める皆さまからのコメントにお答えしています。

今回のお悩みは「パーティーや晴れ着の日に着るスーツ選び」です。コロナウイルスの感染状況が落ち着きをみせてから増えてくるであろうパーティーに備えて、早め早めに準備しておく必要がありますよね。
直前になって何を着ていけばいいのかわからない! とならないために、今回でこのお悩みを解決しちゃいましょう!
この2つに気をつけよう
お悩み相談をしてくださった方は具体的に、
スーツ:ミディアムグレー
ジャケット:シングルブレストのピーグドラペル(前打ち合わせのボタン列が1列・尖った襟)
ウェストコート:ダブルブレスト(前打ち合わせのボタン列が2列)
という組み合わせは適しているかどうかご教授いただきたいとのことでした。

そこでユキちゃんは、晴れ着用のスーツで気をつけて欲しい点を2つあげています! それは、
① ジャケットはシングルブレストのピーグドラペルが◎
② ウェストコートはシングルブレストが◎
それでは詳しく見ていきましょう。
① ジャケット選びのポイント
まずは1つ目の「ジャケットの形」についてです。
シングルブレストのピーグドラペルとご紹介しましたが、そもそも「シングルブレスト」や「ピーグドラペル」にはどのような意味合いがあるのでしょうか?

もともと、男性のドレスというのは燕尾服が原型となっています。この燕尾服の形がシングルブレストのピーグドラペルなのです。英国の貴族階級の執務役が着ていたこともあり、粛々とした印象を抱きやすいのも特徴です。
この燕尾服を簡易的にしたものがジャケットに変わっていきました。
このように起源を辿ると、目立ちすぎないという意味でも、ジャケットはシングルブレストを選ぶと良いでしょう。ピーグドラペルは普段の仕事の場で着るスーツと差をつける意味でも有効です。
② ウェストコート選びのポイント
つづいては2つ目の「ウェストコートの形」についてです。

ウェストコートにもシングルブレストとダブルブレストがありますが、これも先ほどと同じ理由から、シングルブレストを選ぶと吉です。
ダブルブレストは元来、軍服であることから、風の吹きこみを防ぐためにボタンが2列に配置されています。
そのため、この軍服由来のダブルブレストの場合、ウェストコートであっても少々「やりすぎ感」や「権力者」といった印象を持たれてしまい、ジャケットとのバランスも悪くなってしまいます。
バランスを上手に保つためにもジャケット・ウェストコートはシングルブレストで統一することをおすすめします!

いかがでしたか? コロナウイルスが落ち着き、折角のパーティーに服選びで慌ててしまわないよう、前もって揃えておくといいかもしれません。スーツで出席する際は、ユキちゃんが勧める2点のポイントを参考に選んでみてくださいね!
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