あれほど定番化してるボーダーなのに、なぜかシャツは見かけません…
さて、235回目も続けて、エルメスのボーダーシャツ。日本語で表現するのって難しいな…。カットソーではなく、フランス語で言うなら「シュミーズ(La Chemise)」の方です。
あっ、これも日本だと女性用の肌着を連想しちゃうのか…(笑)
いよいよ10月。暦の上ではオクトーバ〜〜とはいえ、まだまだ夏日だってチラホラ。陽射しが照りつけばジンワリ汗ばみます。
上着を着て出掛けても、脱いで持ち歩いてる時間の方が長いなんてことも多いから、シャツイチで折り畳んでもシワにならない薄手の上着やカーディガンを持ち歩くってくらいが丁度えぇ。
今まで買いに買ってハンガーラックにパンパンに掛かってるお気に入りシャツのレギュラー陣は、知らない人が見たら全部同じか?と思うような白かブルー、無地かストライプばかりなんですが、そんな中に似たような顔して潜んでるのが、今回のボーダーシャツなんです。
カットソーでボーダーってのは定番で、お洒落が好きな方なら1枚くらいは持ってるとものだと思いますが、シャツでボーダーってのは相当に珍しい。ストライプはスタンダードなのに。
しかも、それがエルメスからリリースされてるとなったら、清水ダイブしないわけにはいきません!
カットソーに関しては、アニエス.bのボーダーに始まり、セントジェームスやオーチバル、他のさまざまなブランドのものを、それこそ邪(よこしま)オトコであるのをアピールするかのように買いまくってきましたが、シャツはこのエルメスを含めて 2〜3枚しか着たことがない。
もちろん素敵なのに出逢えれば買う気はマンマンなんですが、ピッチの太いものはたまに見かけますが、こんな風に細いピッチのボーダーは ほとんど見かけたことがない…。人気がないんでしょうね(笑)
目が慣れないと不思議な感覚に見舞われますが、意外にイイと思うんだけどなぁ。
このシャツもエルメスらしくカフの袖ボタンにはセリエと呼ばれるボタンが付いていて、こちらはシルバー。前回のシャツはゴールドで良かったんですが、こういう不思議なボーダー柄の場合は目立たないシルバーくらいが丁度えぇ。
「よく見たらボーダー、しかもエルメス?」くらいの方が、飲み屋でのネタになりますしね。
こちらもカジュアル使いを想定して 基本1枚で着るのを楽しんでますが、襟型が美しいのでタイドアップして、正統的にジャケットの中に着るのもアリ。どんなネクタイを合わせたらハマるのかで結構悩みそうですが…。
前回の宣言通り、衣替え的にクローゼットに鎮座するパンドラの箱を漁ったら、存在すら忘れていた眠れる獅子たちがたくさん目を覚ましたので、この連載まだまだ続きそうです……
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka