日本の服飾業界の重鎮として活躍している、ファッションアドバイザー・赤峰幸生氏。御年77歳でInstagramのフォロワーは3万5000人超、服飾のみならず、アートや歴史の分野にまで及ぶ博覧強記で、老若男女を問わずたくさんの方々に支持されています。
そんな赤峰氏が皆さまのお悩み相談に乗る動画シリーズ、「ユキちゃんのひとりごと」。いつもの赤峰氏よりも親しみやすく、基本から応用まで幅広い分野にわたって、ファッションに悩める皆さまからのコメントにお答えしています。
今回ユキちゃんのもとにやってきたのは、なんと現役の大学生。値段に妥協せず良い生地でスーツを作りたいとのオーダーで、この若さでクラシックを極めたいという姿勢に感心を隠せない様子。年齢は違えど、クラシックを愛する2人にはある共通のマインドがありました。
古き良き映画を観る
2人とも好きなものは、昔の映画。イギリスの『第三の男』から始まり、フランス映画にもハマっているようです。
ユキちゃんイチオシはフランスのジャン=ピエール・メルヴィル監督。ハードボイルドな男らしい格好を学ぶならば、ぜひ1920~30年代の西洋映画を観てみてください。特にジャン・ギャバンのような歳の取り方は理想的です。
ヴィンテージを着る≠クラシック
一見クラシックの象徴のようにも思えるヴィンテージ。最近は若い人ほど好んで古着を着ている傾向もありますよね。しかし、古着屋で古着を買い、それを着て満足しているだけでは本当のクラシックは極められません。
ヴィンテージの商品は一点モノばかりのため、気に入ったデザインの服を見つけてもあいにくサイズが合わない……なんてことが起こる可能性があります。しかしそこで妥協せず、直し屋へ持って行き、自分のサイズにフィッティングさせるところまでやっている2人。
時にはお店で買ったヴィンテージよりも直し代の方が高くつくという話も。それでも自分にぴったりのサイズの服を着たいと断言する2人のような存在こそ、真の服好きと言えるかもしれません。
クラシックを極めるための次のステップは。
昔の映画が好きだという大学生に、さらにクラシックを極めるために必要なことをアドバイスしました。
まずは、音楽。よく言うクラシック音楽のほかに、シャンソンやイタリアのカンツォーネなども聞いてみてほしいというユキちゃん。アメリカのジャズミュージシャン、グレン・ミラーのようなクラシックは知っていて損はないようですね。
音楽のクラシックを知ったなら、次は家具や建築。そして、陶芸にも興味を持ってほしいと熱弁しました。イタリアのジノリや、イギリスのウェッジウッドなど、歴史ある陶磁器メーカーはたくさんあります。時には陶磁器独特の色味を見て、コーディネートの色合わせを考えるというユキちゃん。普段から、意識して自然の中にある美しい色の組み合わせを探しているようです。
クラシックは【衣】だけでなく、【衣食住】すべてに存在しています。ヴィンテージを着るだけで満足せず、旬なものを食べるといった【食】や歴史ある家具をそろえるといった【住】の面からも、ぜひクラシックを意識するようにしてみてくださいね。
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