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FASHION 男のおしゃれ不要論

【コンバース、スペルガ、スプリングコート】不朽の名作。白スニーカー神3はこれだ!

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働く男を応援する装うことの理論と応用を網羅! 働く男におしゃれは必要ない、と著者は考えます。しかし人は裸では生きていけません。だから、服を着るのです。もちろん、やりすぎてはいけません。つまり、他者におしゃれだと感じられてはいけないということです。趣味としてのファッションと、日常着る服は異なるのです。

白スニーカーは僕たちの定番アイテム。これまで、さまざまな白スニーカーを履かれてきたことかと思います。そんな半・生活必需品は、多くのブランドからリリースされていますが、どれを選べばいいのだろう。という問いにずばりお答えすると、もうどれでもいい! ではなく、やっぱり歴史あるベーシックなものがベスト! とお答えしたい。とりわけ、不朽の名作3足をご紹介します。

 

■コンバース「ジャックパーセル」

まず1足目は、コンバースのジャックパーセルです。カナダのバトミントン選手であるジャック・パーセルが開発に参加し、1935年に誕生したこちらの特徴は、トウ(つま先)とヒール(かかと)にあります。

6600円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)

つま先の黒字が笑っているように見え、スマイルと、一方、ヒールは、そのラベルのデザインからヒゲとそれぞれ呼ばれます。

履き心地は、バトミントン選手が開発に参加しただけあり、グリップ力に優れます。アウトソールに波状のカットを施したスラブソール、インソールにポスチャーファンデーションと呼ばれる土踏まずを厚くすることで安定感を高めるデザインを採用しています。これらソールにより、正しい姿勢、歩きやすさを獲得しているのです。

 

■スペルガ「2750」

イタリアのスペルガは1911年に創業されたブランドです。もともとはタイヤなどゴム類を扱う企業でしたが、1925年にゴム底のシューズを発表しました。そんな100年近くのスニーカーの歴史をもつスペルガのなかでも定番中の定番モデルが、この「2750」です。

6930円/スペルガ(カメイ・プロアクト)

その特徴は、アッパーとソールをゴムで圧着したヴァルカナイズ製法にあります。まだ接着剤の品質がいまほど高くなかった時代に生み出された異なるパーツをつなげる方式がこれで、ゴムに熱を加えることで形状を変化させ、そしてパーツとパーツをつなげるのです。

トウにこの製法が見て取れます。そして、こここそが「2750」のレトロで、そして新鮮な表情を決定づけているのです。

■スプリングコート「G2クラシック」

最後の3足目は、アディダスのスタンスミスやヴァンズのオーセンティックもいいのですが、私はスプリングコートの「G2クラシック」を推します。1936年にテニス用シューズとして誕生したこちらは、ソールの両サイドに通気のための穴が開いているのが特徴です。ジョン・レノンがアルバム「アビイ・ロード」のジャケ写で白スーツにG2クラシックを合わせ、横断歩道を渡っているのはあまりに有名です。

ブランド名にあるとおり、テニス‟コート”でスプリングがついているかのように、動き回れる、やや厚めのラバーソールも印象的。Springは、春ではなく、バネの意だったんですね。

1万1000円/スプリングコート(スプリングコート)

シュータン(つば)以外にロゴがないのも好みです。幅広く、ぼってりとしたデザインを持ち、トウにはかつてのヴァルカナイズ製法を思わせる処理(現在はセメント製法)が、ロゴなくとも、この靴を証明します。

今年の夏もがんばってくれたあなたの白スニーカー。ソールは減り、ちょっと黒ずんでいませんか? 白スニーカーは他の靴に比べて消耗するのが早いのです。その命ともいえる白さをキープできなくなったら、近所用としての割り切りを。ハイブランドのものだからといって、後生大事に履くのは自由ですが、逆にダサい。それよりも、コスパに優れた定番白スニーカーを、白さキープのままにまめに履き替える方が、洗練されて見えるのです。

Photo:Ryouichi Onda
Styling:Takahiro Takashio
Text:Takashi Ogiyama

【お問い合わせ】
コンバースインフォメーションセンター☎️0120-819-217
カメイ・プロアクト☎️03-6450-1515
スプリングコート☎️03-6868-5224

 



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