夏のレギュラー! 毎年、玄関に各色が鎮座してます
さてさて、第4回目は、アディダスのサンダル「アディレッタ」です。
今夏も靴とソックスを履くのがイヤになるような蒸し暑い日々が続いていますし、コロナが長引いて、なかなか遠出もできない。
そうなると重宝するのがサンダル a.k.a. つっかけ。鼻緒タイプのビーサンも悪くはないんですが、頻繁に履くと指の股が擦れて皮が剥けたりして、お風呂のとき しみる…。
やっぱり 手軽に履いたり脱いだりできるスライドタイプが万能です。
EV素材の普及などで、世には履き心地快適なサンダルが数多リリースされていますが、つねに備えておきたいのは、やはりアディダスの「アディレッタ」なんです。
1972年の登場以来、世界で最も注目されるサンダルとしての地位を確立。しっかり固定してくれるアッパーは柔らかな素材感ですし、フットベッドも足馴染み良くて快適。そして軽量なので、長い時間履いていても疲れません。
もともと、スポーツ後のシャワーサンダルとして開発されているため水にも強く、突然の雨でも問題なし。グリップ力もあって、ほとんど滑りません!
ショーのシーズンになると、頻繁に着替えないといけないモデルが履いてたりするんですが、その感じもカッコいい! やっぱりアッパーに走る3本線の効果は絶大です。
ただ、これをアディダスだけの専売特許にして、片っ端から訴えまくるのは どうかと思いますが…。
最後に、最大の魅力は いまだにイタリア製を貫いているところと、その価格。
他のモデルや、アディレッタの別バージョンはアジアを中心とした国々に生産地を変えるなか、なぜかこのクラシックなアディレッタだけは、ずっとイタリア製。
アディダスはフランス製や西ドイツ製のものに憧憬を抱き、高額なヴィンテージを買ってはタンのスポンジが劣化してオレンジ色の粉がソックスを染める… そんな苦いけど青い思い出があるので、やっぱりヨーロッパ製だとアガります。
それなのに価格は、税込で4000円チョイ。かつては、4000円出したらお釣りがきました。
このネイビー(アディブルー)の他にブラックとホワイトを愛用していますが、どの色も使いやすいので、各色数足をストック。
現在は、オリンピックに便乗して各国の国旗をモチーフにしたモデルなんかもリリースされていますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょう?
アディレッタの話してたら、アディクロッグが欲しくなった……。アディダスさん、復刻していただけませんかね? もちろんイタリア製で!
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka