日本の技術力を結集したファクトリーブランド
合繊長繊維の産地である石川県を拠点にするカジグループは、徹底的にこだわった糸の加工や、長年培った知識と経験からつくられる生地など、トップレベルの技術力で世界的にも知られる繊維メーカー。
「TIMONE(ティモーネ)」は、こうしたカジグループのテキスタイル開発の結晶として生まれた、MADE IN JAPANのファクトリーブランドです。
合繊をメイン素材とし、このコートでも自社オリジナルの上品な風合いのナイロンツイル生地を使用。優れた防風性や、アウトドアウェアとしても通用するほどの防水性など、現代人に求められる高い機能性を備えているのが特徴です。
あと、僕は昔から重いコートが苦手で、軽いナイロンコートを選ぶことが多いのですが、どうしても雨の時期に蒸れるんですよね。
ところがこのコートでは透湿防水3レイヤーの生地を使っているため、コート内部が汗でベタついて気持ち悪いといったことは皆無。湿気で体力が奪われることもありません。
同じ素材でつくられたコートとしては、以前から年間定番モデルとして人気のトレンチコートがありましたが、こちらもオーセンティックなデザインなので、さまざまなシーンで着られるほか、シワがほとんど気にならないので、出張の際に折りたたんでバッグに入れておけば、現地に着いてそのまま着用なんて使い方もできそうです。
少し肩のラインが落ちるオーバーサイズシルエットで、今っぽい雰囲気で着られるのもいいですよね。トレンドを意識しながらも、大人がさらりと着られるバランスに仕上がっていると思います。
身幅や袖幅に余裕があるので、寒い時期は中に厚手のジャケットやセーターを着ればオーケー。3シーズン着られるのも魅力的です。
僕の場合、ステンカラーコートとチェスターコートの2択なら、いつもだったらチェスターを選ぶのですが、ここ数年ずっとチェスターを着ていたこともあり、ステンカラーも新鮮に見えるんですよね。うーん、ほんと迷うなあ……。いっそのこと、2着とも買っちゃおうかな(苦笑)。
ステンカラーコート6万2700円
チェスターコート6万3800円/ともにTIMONE(カジナイロン)
【問い合わせ】
TIMONE KANAZAWA
076-204-8831
Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii