1枚〜、2枚〜、3枚〜〜って、誰が 番長皿屋敷のお菊さんだっ!
さて、226回目もエルメス。ボーダーのニットTシャツ ふたたびです。
前回の最後に、エルメスのコットンニットボーダーの魔力に取り憑かれ、数枚買い足してたって話を書きましたが、これがまさに その1枚。
ソルドで購入したボーダーTが あまりにも心地好かったため、"こりゃ、なんぼあってもいいですからね"とショップを覗いてみたものの、同じものは見つからず。
しかし、やっぱり人気があるんでしょうね。似たようなコットンニットのボーダーTは展開しており、そんななかで このコが気になりました。
使ってるカラーは ほぼ一緒なんですが、ベースカラーが白なので 少し明るくポップな印象。
別色ではありますが、襟と袖にパイピングが入ったリンガーTシャツのような配色が面白かったし、袖の切り替えと同じネイビーが裾を走る感じに惹かれました。
"輪"を意味するRINGから派生してリンガーTシャツと呼ばれるそれは、アクセントになる一方で、ややもするとカジュアルで 幼く見えがち……。
その点、このエルメスは襟、袖ともにボーダーに使われている色を拾いながら、色を揃えていないので、バランスを崩すことなく既視感のない感じに仕上がってる。
さらに、ポロシャツを紹介した際にも明記しましたが、裾にラインが入ることでウエストマークになってくれるから、タックインしないウエスト部分も間延びせず、メリハリを与えてくれるわけです。
ソルドではないので以前の2倍くらいにはなりますが、そもそもそれが定価ですから受け入れます。間違いなく減価償却できそうですしね。
とは言え、まだコチラはタグが付いたままの状態。
まったく同じものの複数買いなら、同じタイミングで洗濯しない限り、奥方にはバレないんですが、こういうちょっとだけ違うものが一番タチが悪い。
「似たようなの持ってなかった(怒)?」という牽制とともにご機嫌ななめになり、家の空気がキーンと冷たくなるのです。
夏なら願ったり叶ったりじゃん、とはならないのが 家庭内の七不思議……。おぉ〜 こわ。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka