ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

「カシミヤミルク」はお値段以上。 脱げないくらい心地良い「lusso」シリーズ

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

シンプルを極めたラグジュアリーベーシック

昨年から「30/70(トレンタセッタンタ)」にディレクターとして関わっていますが、ブランドをスタートさせてみてちょっと意外だったのが、ほどよく厚みのあるミドルウェイトの「lusso(ルッソ)」シリーズの売れ行きが好調だったこと。というのも、当初は薄くて軽いハイゲージ編みのタイプのほうが手頃な価格だし、人気が出ると考えていたんです。

lussoシリーズってハイゲージのモデルと比べて糸をたくさん使う分、重量感があるので決して安くないんですよ。それでも評判がいいのは、上質なものをわかっている人たちに支持していただいているんでしょうね。おそらくこのクオリティだったら、有名ブランドだと15〜20万円ぐらいがフツーですから。

もちろん、コロナ禍で在宅時間が増えた影響も大きいと思いますが、このことからも今は多くの人たちが、他人の目を意識するよりも自分が心地良くいられる服を求めていると感じたんですよね。実際に僕自身もそうなのですが、スウェットでも十分といえば十分なんです。でも、四六時中それだと どんどんダメ人間になってしまう気がしてしまい……。

基本的に自宅ではTシャツで過ごしていますが、問題はその上に着るものですよね。スウェットよりは上品な見栄えで、気持ちがシャンとする。しかも急な来客があっても大丈夫なうえ、ワンマイルウェアとしても洗練されて見えるのが理想。lussoシリーズに追加された新作は、いずれもそんな使い勝手のよさを考慮してつくっています。

「スタンドZIPカーディガン」は、昨年好評だったジップカーデをアウターライクにアップデート。「ZIPパーカ」は着用シーンやコーディネイトを考えて適度にゆとりのあるシルエットに仕上げました。「ニットパンツ」は裾に向かって細くなるテーパードタイプで、脚長効果が期待できる一本。女性にも対応できる、ユニセックスなサイズ展開をしているので、気になった方はぜひ試してみてくださいね。

しかも、30/70では修理にも対応。気に入ったものをメインテナンスしながら長く愛用し続けるのは、「多くの粗悪なものより少しの良いものを」という僕のファッション哲学にも合致して、とても気に入っています。


スタンドZIPカーディガン 8万8000円
ZIPパーカ 9万3500円
ニットパンツ 9万1500円/すべて30/70(トレンタセッタンタ)※予約販売

【問い合わせ】
トレンタセッタンタ

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5