革靴とスニーカーとサンダルの魅力が三位一体となった最高傑作です
第376回目は、パラブーツのグルカサンダルです。
夏のお洒落を考える時、快適なライフスタイルを好む方の多い現代では、清涼感や爽やかさといった“季節感”が重要なキーワードに。カッコいいからと暑いのを我慢するスタイルは、見ている側からも悪印象を与えてしまいますからね。足元で言えば、革靴よりスニーカー、スニーカーよりサンダルといったように、季節に合わせた使い分けが大事なんです。でも、やっぱり革靴って上品だし、カッコいいじゃん! という気持ち、よ〜くわかります。そこでグルカサンダルの出番! しかも「パラブーツ」の一足ならスニーカーライクな履き心地も得られるから、さらに快適です。
1908年に創業したフランスの名門シューズブランドが、2012年よりローンチしたのが、こちらの「パシフィック」。履き口に沿ってバックルとストラップをあしらっており、サンダルとモンクシューズの合いの子のようなシルエットが特徴で、光沢のある上質なカーフレザーが艶感をプラス。ソールにはパラブーツオリジナルのラバーソールを採用し、クッション性に優れ疲れにくいのも見どころ。つまり革靴の上品さとスニーカーの機能性を持ったサンダルという、それぞれの魅力が三位一体となった優れモノなんです!
ビジカジ化が進む昨今なら、夏のビジネススタイルでも活躍するし、ドレスシーンでもこれなら清涼感のあるエレガンスを演出できます。ベースがサンダルだからカジュアルスタイルとも好相性。大人に相応しい夏のサンダルであり革靴はこんな一足では?
アンクルのストラップ部分にはゴムが配され、脱ぎ履きしやすい仕様に。革靴ながらもコンフォートな履き心地を得られるのも、こうした気の利いたディテールワークがあってこそ。
スニーカーやコンフォートシューズに使われるラバーソールを使用した、パラブーツオリジナル開発の「スポーツソール」。クッション性だけでなく屈曲性高いので、歩行時の足の負担を軽減し履き心地抜群です。
ブラックの他にホワイトカラーもご用意。光沢あるブラックのカーフレザーとは打って変わって、ホワイトは同素材ながらシボ感のある加工で仕上げています。ソールのブラウンカラーも相まって、カジュアルスタイルの目を引くアク足しにも有効。
2021年にリリースされたストラップサンダルの「ヌメア」。実はこれ、パシフィックより以前に展開され、その後廃盤になったモデルを復刻したもの。アンクル部分のストラップがベルクロ仕様になっているため、着脱も楽ちんです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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パラブーツ 青山店 03-5766-6688