CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

【元祖ハチロク】カローラ起源の名車。自動車好きは涙が止まらない!

説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

新型86が登場しても元祖ハチロクは稀代の名車なんです!

『頭文字D』が『週刊ヤングマガジン』で連載されていたのは、1995年30号から2013年35号まで。一方、型式名AE86のカローラ・レビン&スプリンター・トレノ(兄弟車)の発売期間は1983年5月から1987年5月まで。連載開始時点で最終モデルの“ハチロク”がおよそ8年落ち。若者にとってちょうどいいお値段の中古車がハチロクでした。

型式名で呼ぶのは自動車好きのお約束です。ツウな感じが漂えばクルマに対するこだわりを周囲にアピールできます。実際、部品を取り寄せるときは型式がわからないと発注できませんし、ハチロクと呼ぶことで車名が異なる兄弟車の垣根も取り除いてくれます。言葉の響きもなんとなくいい感じです。

そんなハチロクの起源はちょっとプレミアムな大衆車カローラが起源です。初代カローラ誕生時はレビトレ兄弟の設定はなかったのですが、2代目となりボディバリエーションの追加や上級スペシャリティカーのセリカの『2T-G』エンジン(DOHC)を積んじゃえ! なんてクルマ好きがトヨタ社内にもいて、なんだかんだでレビトレ兄弟は本格的スポーツモデルの資質を備えるようになっていきます。

ハチロクが誕生したのは1983年5月に発売された5代目カローラから。当時のライバルは先にデビューを果たしていたホンダ・バラードCR-Xになるでしょうか。ハチロクのデビューでホンダは細かな仕様を見直す結果となりましたから。ちなみに例のお豆腐屋さんのハチロクは、リトラクタブルヘッドライトを備えたトレノですからさらに希少です。

【ハチロクの基本スペック】
ボディサイズ:全長4180×全幅1625×全高1335mm
ホイールベース:2400mm
サスペンション(前後):ストラット/ 5リンクリジット
エンジン:4A-GEU(直列4気筒DOHC)
総排気量:1,587cc
ボア×ストローク:81.0×77.0mm
圧縮比:9.4
最高出力:130ps / 6600rpm
最大トルク:15.2kgm / 5200rpm(グロス値)
使用燃料:レギュラーガソリン
車両重量:940kg
※ボディタイプは3ドアハッチバックとノッチバッククーペの2種類。また、グレードや装備によりディメンションは異なります。

ちょっと記憶が不確かで恐縮ですが、車重データはエアコンを含んでいないと思います。それでも1トンを切っているので、その走りはボディサイズと相まって気分爽快そのもの。前後バランスのいいFR車(フロントにエンジンを搭載し後輪を駆動するレイアウトのこと)特有の素直さは格別です。

ハチロクの先代にあたるナナイチ(TE71)からパワーステアリング、エアコン、カーオーディオといった快適装備である三種の神器が登場します。1960年代はカラーテレビ、クーラー、自動車が欠かせない生活必需品となりましたが、その三要素を自動車に置き換えると前出の3装備となります。つまり、ハチロクは自動車としての運動性能と快適装備を、ちょうどいいバランスで備えた稀代の名車といえるのです。

ハチロクのムーブメントはいまだ衰え知らずという昨今ですし、可能な限りストック状態の写真をかき集めたかったのですが、公式サイトにはわずかなボリュームしか掲載がありませんでした。その分、歴代レビトレ兄弟の写真をギャラリーに掲載していますので是非ともご覧ください。

ワタシのようなオジサンには懐メロ、お若い方にはこんなのあったんだ~程度にご査収いただけましたら幸いです。それではまた!

Text:Seiichi Norishige

カローラ生誕50周年特設サイト



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