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【ランドローバーの新型ディフェンダー】試乗したからこそ伝えたい、「楽しすぎる」魅力ポイント。

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ショートボディとディーゼル追加で、全方位死角ゼロ!なオフローダー

ディフェンダーに新しい仲間が加わりました。ショートボディの“90”です。彼らはこのクルマの2つのボディタイプを“90”と“110”と称します。読み方は“ナインティ”と“ワンテン”。それぞれホイールベースの長さを意味します。現行型ではなく昔のモデルですが。単位はもちろんインチです。

具体的には90が3ドア、110が5ドアとなります。で、これまで日本では後者が先に販売されてきましたが、この度90もデリバリーが開始されることとなったんです。遅れた理由はコロナによる生産工場停止と半導体不足。各社この2大災難には悩まされています。

試乗したのは90 HSEです。パワーソースは2リッター直4ターボで、最高出力は300ps、最大トルク400Nmを発揮します。と言っても、これまでの110に積まれているユニットなので、目新しさはありません。ディフェンダー以外のモデルにも使われています。

ですが、走り出して思ったのは、90との相性がめちゃめちゃいいこと。試乗したのは箱根のワインディングですが、かなり楽しく走りました。ハンドリングは軽快でこの背の高さでもキビキビ走ります。ショートホイールベースなのでステアリングに対してすぐ向きを変えるところがいいですね。思いのほかのスポーティさに感激です。

それを強く感じたのは、既存の110が少し重ったるかったからかもしれません。導入時の試乗会で妙高の山を駆けましたが、走りの印象はフツーでした。やはりSUVにはディーゼルとの相性がいいのかなと感じたくらい。それが今回ショートホイールとなり、さらに300キロ車両重量をダイエットしたことで、ガラリと印象を変えました。

乗り心地も良かったです。試乗車は20インチのロープロファイルタイヤでしたが、オンロードで硬く感じるところはなく、マイルドな乗り味でした。エアサスペンションのセッティングが絶妙なのでしょう。オートテレインレスポンスの選択を“コンフォート”にすればリアシートからのクレームはなさそうです。ゴッツイ見かけだけに、この乗り味は得した気になります。

そのリアシートはスペースが広いのもグッド。座面は大きく足元のスペースもたっぷりあります。それに天井高もあって息苦しさはありません。ただ、乗り降りには少々コツが必要です。フロントシートを電動でスライドさせてもアクセスはひと苦労。サイドステップが欲しいなと思いました。

ところでロングホイールベースの110ですが、こちらに3リッター直6ディーゼルターボが追加されたのは朗報です。前述したように以前試乗した時ガソリンエンジンよりもトルク重視のディーゼルの方が合っている気がしたからです。しかも今回はマイルドハイブリッド付き。マッチングの良さを予感させます。

実際オフロードをメインにディーゼルエンジン車を走らせたのですが、思った通りハマっていました。この2.4トンを超える車両重量を力強く前へ押し出します。泥でタイヤをとられた時も、アクセルに対しエンジンだけが空回りするように吹け上がるのではなく、しっかりトルクを発生させタイヤを駆動させます。この辺はモーターの力も役に立っていることでしょう。いやはや楽しい。オートテレインレスポンスの選択を泥路に合わせれば鬼に金棒です。そもそも昔のディフェンダーもディーゼルがメインでしたからね。直列5気筒という変わったユニットでしたが。

ということで俄然楽しくなった新型ディフェンダー。ガソリンエンジン搭載の90とディーゼルの110でグッと魅力が増しました。これなら誰にススメてもクレームはないでしょう。これを機に大人のオフローダーになっちゃってください!



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