CAR 得するクルマ生活

【車のエアコンがぬるい! そんな時に。】暑すぎる車内を即効で冷やす方法、知ってた?

安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

まだ夏本番前だというのに、暑い。蒸し暑い。これから夏を迎え、炎天下に放置された車内は50度を超え、ダッシュボードの表面は80度近くにまで上昇するといいます。火傷する熱さです。そんな状態の車内でエアコンを作動させても、やはりしばらくは不快な暑さが続くもの。暑い車内を、とにかく早く冷やすカーエアコン活用術をご紹介していきます。

 

■まずは「熱い空気」を追い出そう!!

炎天下でアツアツになった車内の空気を追い出すことから始めます。エアコンは、取り込む空気の温度が低い方が、より冷たい空気を作り出せるからです。一刻も早く熱気を追い出すには、空気の流れを意識すること。

まず、運転席のドアを開け、エンジンをかけたら、助手席側の後席のサイドウインドウを全開にします。その状態で運転席のドアを5回程度、ドアを閉じない範囲でバサバサと開け閉めします。このとき、うちわであおぐように開閉を繰り返すことがポイントです。

完全に「バタン」と閉めてしまう必要はなく(強い力でドアを開け閉めするのはウェザーストリップのゴムや、ドアヒンジ部品の劣化につながるのでNG)、ドアノブを持ったまま、パカパカとドアをつかってあおぐイメージです。このようにすることで、車内の熱気を素早く追い出すことができます。この動作で車内の温度はかなり下がります。

対角線となる助手席側後席の窓をあけ、運転席ドアであおぐようにして、車内のアツアツの空気を追い出そう

ほかにも、対角線(運転席と助手席側後席、助手席と運転席側後席)の窓を開けて、しばらく走行するのも効果的です。とにかく、まずは熱い空気を追い出し、エアコンが作り出す空気が、1℃でも冷たくなるようにすることがポイントです。

オートエアコンであれば、設定温度まで車内が冷えると、風量を加減してくれる

このとき、オートエアコン車であれば、A/CスイッチをONにして、エアコン温度を最低温度に設定し、「AUTO」をオンにしておくと、設定温度まで車内が冷えれば風量を加減してくれます。

 

■初めは「外気導入」、熱気が逃げたら「内気循環」

エアコンを効果的に使用するためには、内気循環と外気導入の適宜切り替えが必要です。まず、乗り込んですぐは「外気導入」にします(A/CスイッチはもちろんON)。これは、前述したように、車内のアツアツの空気を追い出すため。そのまま十分に車内の空気が入れ替わるまで、外気導入にしておきましょう。

内気循環と外気導入はこまめな切り替えが必要

熱気がある程度逃げたら、内気循環にして、車内の温度を保つようにします。ただし、ずっと内気循環にしたままにするのは危険。車内の空気が入れ替わりにくく、二酸化炭素濃度が上昇し、眠気が引き起こしやすいくなってしまいます。また、昨今は、感染症対策のためにも換気が重要ですので、こまめな切り替えが必要でしょう。車種によっては、内気循環と外気導入を自動で切り替えてくれる車もありますが、そうでない場合は、忘れないように手動で切り替えましょう。

 

■真夏はシェードが必須! ガラスの断熱処理も効果大!!

エアコンの効きをよくするには、駐車時に車内温度をできるだけ上げないようにすることも大事。日よけのある場所や、日陰エリアを確保できればベストですが、それができない場合は、フロントガラスやサイドウインドウにシェードを設置して、直射日光で車内がアツくなり過ぎないようにすることが、最も手軽にできる対策でしょう。

真夏はシェードをクルマに常備しておこう

「そんなのいちいちめんどくさい」という方や、「いつも(シェードの設置を)忘れて車を離れてしまう」という方には、透過率基準をクリアする断熱フィルムを貼るのも一案です。ウィンドウフィルムの類は、ウィンドウフィルム張りのプロショップにお任せすることを強くお勧めします。さらに、予算に余裕があれば、フロントガラスを断熱ガラスへと交換するのも手です。

また、家庭用エアコン同様、フィルターのメンテンナンスも忘れないようにしたいところ。エアコンの効きが気になるようであれば、エアコンのコンプレッサーオイル添加剤を使用してみるのもいいかも知れません。

 

■燃費は悪くなるが、熱中症対策には必要

夏の熱さを乗り切るには、カーエアコンは必須。どうしても燃費は悪くなりますが、家庭用エアコン同様、自身や同乗者の体調には代えられません。装備やグッズを賢く使って、カーライフを楽しみましょう。

Text:Kenichi Yoshikawa,MMM Production
Photo:AC
Edit:Takashi Ogiyama

吉川賢一ポートレート吉川賢一(自動車ジャーナリスト)1979年生まれ。元自動車メーカーの開発エンジニアの経歴を持つ。カーライフの楽しさを広げる発信を心掛けています。


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