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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

T MBHの革小物は製法自体がオリジナル。スマートに持ち運べて色気も宿る!

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

独自の製法で開発されるラグジュアリーなアクセサリー

「T・MBH(ティー・エムビーエイチ)」を知ったのは、誕生日祝いに知人からカードケースをプレゼントしていただたのがきっかけでした。

見るからに上質な素材を使っていて、シンプルなのに機能的。気になって調べてみると、革小物司の岡本拓也さんが、“見たことのないものをつくりたい”という情熱から、製法自体を開発していることがわかりました。

今回、紹介する革小物は、すべて「葉合せ」という厚さ約0.4㎜の革を2枚貼り合わせ、のりしろをズラすことでステッチがなくても剥がれにくくした製法によるもので、内側の革を一度組み立てたあとに、外側の革でそれを包むように仕上げているのが特徴です。

ステッチがないので糸のほつれもなく、穴を開けないため薄くても強度は十分。1日3回砥ぐ革包丁でしかできない、斜め漉きする技術があるからこそ完成したモデルなんだそうです。

実際に使ってみてわかったのですが、薄いのに驚くほどの大容量。ジャケットの内ポケットに入れてもかさばらず、スマートに持ち運べます。

この技術のすごさを聞きつけた世界的ラグジュアリーブランドのスタッフが、製法を教えてほしいとやってきたこともあるんだとか。

こういうオリジナリティがありながら、長く使える普遍的なアイテムこそが、僕の目指しているミニマルワードローブの真骨頂なんです。

表側の素材は、最高級ポロサスクロコを使用。クロコダイルは一つひとつ異なるため、自分だけのオリジナルとして、その表情を楽しむことができます。

内装にはドイツ・ぺリンガー社のノブレッサカーフを用い、コバの処理は特別に配合したロウを繰り返し入れ込んで手磨きで仕上げているそう。

あと、つくり手の岡本さんに深く共感したのが、色気の正体が何なのかを自分に問いかけながら、ずっと追い求めている姿勢。革製品自体に色気があるわけではなく、どうしたら色気のある革製品がつくれるのか、正解のない答えをずっと探しているんです。

その点では僕もまったく一緒で、僕は着こなしで、岡本さんは製品に宿る色気を深掘っているわけですが、岡本さんなりのいまの答えがちょっとした違和感だというんです。マチがないのに大容量だったり、堅牢そうな見た目なのにフニャフニャの素材だったり……。

表面に控えめに付けた「えくぼ」と呼ばれる18Kピンクゴールドのブランドアイコンもそうした考えから。配置場所はとくに決まっていなく無造作に装着するらしく、そのへんのセンスも抜群にいいですよねえ。話を聞けば聞くほど、揃えたくなってしまうシリーズです。


カードケース 6万8200円
コインケース 6万8200円
二つ折り財布 13万7500円
長財布 24万2000円
/すべてT・MBH(TAKUYA MADE BY HAND)

【問い合わせ】
TAKUYA MADE BY HAND
03-5829-4135

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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