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新旧レクサスNXを徹底比較!7年でこんなに変わるとは……

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

2021年6月に登場したばかりの、レクサスのコンパクトSUV、新型「NX」。トヨタのRAV4やハリアーの魅力を横目に、この車のフルモデルチェンジを待っていた方も多かったのではないでしょうか。

新型レクサスNXのフロントスタイル新型NXはよりシャープな印象のデザインに

先代NXが日本デビューしたのは2014年7月末のこと。大型化したRXを補完するために、コンパクトSUVとして誕生したのが初代NXでした。初代NXは約7年間で、90以上の国と地域で100万台が販売(2021年4月末時点)され、世界的な大ヒットモデルとなりました。後継車となる新型NXも当然、期待されている一台だということは間違いありません。

 

■先代を引き継ぎつつ、細部をブラッシュアップ

新型NXのボディサイズは、先代よりも20mm伸び、20mmワイドに、5mm背が高くなりました。ホイールベースも30mm伸び、RAV4(4600×1855×1690、ホイールベース2690)よりもちょっとだけ幅が広くなった程度のサイズ感。

日本人からすると、コンパクトSUVと言ってよいのか迷う大きさですが、世界的にはコンパクトSUVに分類される車です。メルセデスベンツGLA、GLB、BMW X3、アウディQ5、日産エクストレイル、ホンダCR-V、スバルフォレスター、三菱アウトランダー、マツダCX-5といった国内外のライバルたちと、ガチンコ勝負することになるモデルです。

初代レクサスNXのフロントスタイルこちらは先代のNX
こちらは新型NX。4660×1865×1640(全長×全幅×全高)mm、ホイールベースは2690mmとやや大型化している

エクステリアデザインは、ほぼ先代NXのキープコンセプトであり、先代と2代目の違いを、ぱっと見で判断するのはちょっと難しいことでしょう。しかし、細部はもちろん新しく、より抑揚のあるスタイリングとなっています。下側にスリッドが付いたスピンドルグリルや、L字デイライトランプをヘッドライト内部に移し、そして、テールライトも左右連結タイプとしたことで、「走りのクロスオーバーSUV」としての印象が強まっている印象です。

初代レクサスNXのリアスタイル先代NXのリアビュー。テールランプの造形に注目

 

レクサスNXのリアスタイル新型では、テールランプは左右連結した「一文字」タイプへと変更され、よりシャープな印象となった

インテリアも「流石はレクサス!!」と唸りたくなるほど、清潔感に溢れた高品質なデザインとなっています。ヘッドアップディスプレイからデジタルメーターへと、上下方向につながる液晶レイアウトや、横方向につながるセンターディスプレイなど、運転に集中ができるはず。

レクサスNXのインパネヘッドアップディスプレイ、液晶デジタルメーター、大型ナビゲーションモニターなど、運転中の視線移動を極力減らすように配置されている

 センターコンソール周りのレイアウトも、使い勝手の良さと、高品質な雰囲気をもっていることがよく伝わります。清潔感のあるインテリアは、レクサス車の大いなる魅力です。レクサスのインテリアの造り込みの上手さは、ラグジュアリーカテゴリ内でもトップクラスだと感じずにはいられません。

レクサスNXのシフトレバーシフトレバーはコンパクト。その他のスイッチ類も極力シンプルにして、無駄なデザインを省いた

 

■プラグインハイブリッド、ハイブリッド、NAガソリン、そして新開発ターボまでも用意

新型NXのパワートレインの種類は、全部で6つ。2.5L直4プラグインハイブリッド(E-Four)、2.5L直4ハイブリッド(FFとE-Four)、2.5L直4NAガソリンエンジン(FFとE-Four)、そして、2.4L直4ガソリンターボ(電子制御フルタイム4WD)。

新型レクサスNXのエンジンパワートレーンのバリエーションも豊富

トップグレードのプラグインハイブリッド車は、18.1kWhのリチウムイオンバッテリーの容量を誇り、クラストップレベルのEV走行距離を実現(RAV4PHVと同じく95kmのEV走行可能)。4つの走行モードを持ち、EVモード、AUTOモード、HVモード、セルフチャージモードと、シーンごとに使い分けが行われます。普段はEVモードで通勤しつつ、ロングドライブではHVモードで低燃費移動をします。

2.5Lハイブリッドは、RAV4やハリアーでもお馴染みのTHS-II。現時点、「世界最高峰」のパワートレインの一つ。前後駆動配分を100:0から20:80で可変となるe-Fourを採用。2.5L NAガソリン仕様も、RAV4やハリアーで実績のあるパワートレインです。さらには、2.4L直4ガソリンターボも新開発しています。

 

■安全機能も抜かりなし

他にも、交差点侵入時に接近車両の方向をヘッドアップディスプレイにアニメで表示するクロストラフィックアラートや、システムが衝突の可能性が高いと判断した場合に、自動で操舵制御をおこなう、「アクティブ操舵支援機能」も装備。

レクサスNXの安全装置交差点侵入時に接近車両の方向を、ヘッドアップディスプレイにアニメで表示するクロストラフィックアラート

また、歩行者の横断や飛び出しなどのリスクを先読みし、危険に近づかないよう運転をサポートするほか、減速操作をサポートしペダルの踏み換え操作を軽減するなど、一般道での運転をサポートしてくれる「プロアクティブドライビングアシスト」も備えます。

高速での自動運転技術に目を奪われがちですが、市街地や交差点といった、リアルワールドでの技術の方が、技術的なハードルが高く、そして有効性も高い。あらゆる危険について、抜け目なく対応しているレクサスには、毎度驚かされます。こうした部分も、世界的にレクサスブランドの信頼性が高い理由なのかも知れません。

 

■大ヒットは間違いない!!

新型NXが殴り込みをかけるジャンルは、世界的にもいま最も熱いジャンルであり、ライバルは強豪ぞろい。しかしながら、レクサスのブランドバリューは、日本のみならず、世界中で高まっていて、この新型NXには、あらゆるバリエーションのパワートレインが用意され(ないのはディーゼルだけ)、顧客の需要に十分答えています。もはや、重箱の隅をつついても、売れない理由は見つかりません。

レクサスNXのリアスタイルあらゆるバリエーションのパワートレインを用意し、顧客の需要に十分答えている新型NX。売れないはずがないだろう

このように魅力的なラグジュアリーSUVが日本から登場したことは、日本人として非常に嬉しく思います。この新型NXが世界市場でどのくらい衝撃を与えてくれるのか、今後の動向が楽しみでしかたありません。

新型レクサスNXの公式サイトはこちら

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:LEXUS
Edit:Takashi Ogiyama



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