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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

【Appleカーの実現間近?】あのAppleが車を作ったらアナタは乗りたい?

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

アップルストアで自動車を受け取る時代がやってくる!

スタイリッシュな最新SUVやBEV(バッテリー式の電気自動車)が話題となる一方で、業界が注目するのはAppleカーの登場です。「自動運転が進化したEVでしょ?」と安易に考えてはいけません。なぜか?

おっと、その前に現在のApple製品のシェアをサクッと確認しておきましょう。クルマはモバイルなのでスマホのOSシェアを調べました。市場調査を行ったのは英国カンター社(日本法人もあります)。最新レポートは2021年3月発表のデータです。


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【自動車主要生産国別 スマートフォンOSシェア】
日本:Android 57.4%、iOS 42.4%
中国:Android 82.1%、iOS 17.8%
米国:Android 54.1%、iOS45.6%
英国:Android 61%、iOS 38.9%
フランス:Android 76.6%、iOS 23.4%
ドイツ:Android 69.8%、iOS 29.8%
イタリア:Android 82.9%、iOS 16.6%


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スマホのデータを見る限りAndroid優勢。さらに新興国に行くほどiOSの普及率は下がります。では、Appleに勝ち目はないのか? ファンの皆様、ご安心ください。これが勝算大アリなのです!

Appleの強みは何か? それはUX(ユーザーエクスペリエンス)でございます。いうまでもなく、その意味は製品やサービスを使用して得られるプレミアムなユーザー体験のことです。新製品が出るたびに路面店に行列がでるのと一緒かもしれません。言い換えれば、自動車メーカーが喉から手が出るほど欲している付加価値なのです。


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EV時代が到来したいま、クルマ作りはエンジン時代よりハードルが下がりました。Appleが白紙からオリジナルカーを作る気なのかわかりませんが、プラットフォームやパワートレインは流用が効きますので(つまりラジコン状態)、新規にデザインするのは内外装デザインとコネクト機能(活用術)となります。

Appleワールドが広がる車内空間がいかなるものか想像もつきませんが、期待感はMAX状態を維持します。ただし、どんなコネクト技術も最終的には通信網、ネットワークがカギを握ります。この点、AWS(アマゾンウェブサービス)が強い! 様々なHPのサーバーを辿るとわかるのですが、世界中にアマゾンのサーバーがあふれているのです。


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世界中のクルマをApple化することはできませんが、Appleが本気で新時代の自動車産業に乗り出すなら、組むべきパートナーはテスラ一択です。なぜか?


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テスラ率いるイーロン・マスクにはスペースX社があります。SW好きの彼は同社のロケットの名をミレニアム・ファルコン号にあやかりファルコン号と命名しているのですが(コレは余談)、すでに基幹となる60基の人工衛星を打ち上げ済み。コレによりStarlinkを稼働させネットワークの構築が可能となります。また、小さな衛星を含めると最終的には400基ほど打ち上げるといいますから開いた口がふさがりません。


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要するにコネクト技術をつかさどる電波を地上局から受けるのか、それとも宇宙から受けるのか? ということ。地上なら既存の覇者にヒレ伏すことにもなりかねませんが、先駆けて人工衛星を使えばパイオニアになることを意味します。テスラは半導体工場を作り、リチウム鉱床の採掘権利も概に取得済み。これらが上手く稼働すれば死角はありません。


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日本のマツダがAppleカーを作るのでは? なんてウワサが流れましたがどうなることやら。ボルボやロータスを傘下に収める中国のジーリーがラブコールしている、なんて話も聞こえます。ヒュンダイ+サムスンなんて組み合わせも面白いですね。アッと驚くGMなんてのもアリかもしれませんね。

直近のニュースでは、Appleが元BMWのウルリッヒ・クランツを招聘したとブルームバーグが伝えました。彼は電気自動車部門の上級幹部としてi3やi8開発に貢献した人物ですから、これが事実ならAppleの開発スピードが増したことを意味します。ひょっとしたらBMWもアリでしょうか? もしこのコラボレーションが実現すればブランド力は相乗効果でさらに高まることでしょう。

いずれにせよ、私たち消費者は出てきたものを吟味・評価し、それをカーライフに反映させるだけです。Appleユーザーは自己判定基準をお持ちでしょうから、2030年に向かってますます楽しみが増えたのではないでしょうか。

Text:Seiichi Norishige



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