ストリート色強いバッシュもメゾンが手掛ければ大人顔!
第3回はサンローランのSL24です。
90年代ストリートの流行から、クラシカルな装いが人気の昨今。懐古的トレンドはスニーカーにも派生し、中でも80年代のバッシュに視線が集中しています。ストリートシーンでバッシュが履かれるようになった時代でもあり、程よいボリューム感と大胆なデザインが特徴です。若き日にバッシュを履いてスケボーしていた、というフォルツアーも多いのではないでしょうか。
それだけにいわゆるスポーツブランドのシグネチャーモデルでは、ストリート感が強い印象も。当時と同じように、というわけにもいきませんから、今のスタイルにあったセレクトが大事になるかと。そこでオススメしたいのが、メゾンブランドの一足。特に「サンローラン」は、80年代のニューウェーブがテーマの一つだからまさに! 時代を捉えつつ、大人にぴったりなストリート感を添えてくれるはず。
ヴィンテージのバッシュをデザインソースにした「SL24」は、くるぶし上までのやや高めに履き口を設定したハイカットスニーカー。アッパーはレザーとキャンバス、スエードで構成され、ヒール部分に配されたビビッドなカラーがアクセントに。適度なユーズド加工によるヴィンテージ感が、男心をくすぐります。ボリューミーなソールの一方で、アッパーをシャープに仕上げているので、強すぎずコーディネートに馴染んでくれるのも見どころに。
いくらストリートが主流とは言っても、大人には大人の着こなしが必須。スニーカーで言えば、ダッドスニーカーやインパクト系の一足よりも、派手すぎずに馴染みの良い一足がよく似合う。特にそれがビッグメゾンのものとあれば、ネームバリューも後押しして、子供には真似できない大人の着こなしを楽しめます。
ヒール部分にデザインしたブルー、レッド、レオパード(黄色)は、原色をエレガントに着こなした80年代のエレクトロニューウェーブにインスパイアされたもの。シューレース横とヒールカップにあしらったゴールドのブランドロゴが、艶っぽさを加速させます。
2020年の春夏にデビューした「マリブ」の新作もラインナップ。サンローランの鉄板スニーカーである、キャンバスのローテクをベースに、全面に原色を使ったグラフィックが散りばめられています。スタリングのポップなハズしにもってこい。こちらにもユーズド加工が施され、ソール横にはお馴染みの手書き風ロゴを配しています。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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