夏のジリジリとした陽射しを避けるならハットが◎
さて、219回目は久しぶりな「ロロ・ピアーナ」、夏用のパナマハットです。
夏の帽子の代名詞と言えば、「パナマハット」。
天然素材の草を使用したハットを総じて「ストローハット(STRAW HAT)」と呼ぶんですが、中でもトキヤ草(TOQUILLA)の葉を細く裂いたものを編んで作る帽子を「パナマハット」と呼びます。
ちなみに、パナマという地名がつくんですが、発祥の地は南米エクアドルっていうから ややこしい…。
なぜ「パナマハット」という名称かは、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領がパナマ運河建設の訪問時に働いていた人々がこの帽子をかぶってたからとか、このハットがパナマ港から世界へ出荷されているからとか諸説ありますが、ややこしいのでエクアドルでは「パナマハット」ではなく「トキヤ(トキージャ)ハット」と呼んでいるそうです。
みたいな話のあとにタグ見ると、このロロ・ピアーナのハットは、"エクアドル産のトキヤ草を麦わら帽子風にイタリアで製作したもの"ってことなんでしょうね(笑)。
夏のハットもボルサリーノをメインにしてはいますが、とにかく汗を掻くし、強い陽射しを浴びると灼けてしまうのもあって、なかなか高額なものには手が出ません。
これらがレギュラーではありますが、年をまたぐと使い込んだ感は出ます。
「モンテクリスティ」なんていうエクアドルにいる熟練の職人が数ヵ月もかけて編んだ、布帛のようにしなやかで柔らかく、軽く仕上がっている最高級ハットもありますが、数十万円もするので夢のまた夢…。
丁寧に手入れをすれば、孫の代まで継承できるなんて聞くと、イケるかなんて思ったりもしますが、夏の暑い日にハットを取ったときの汗染みやスメルを思い出すと2年後ですら危ういので、二の足を踏まずにはいられない。
それなのに、なぜラグジュアリーブランドの代表である「ロロ・ピアーナ」を手に入れられたかというと、そう恒例のアウトレットです。
ウィメンズでは よくハットをリリースしている「ロロ・ピアーナ」ですが、メンズでこの感じは結構珍しい。ご覧の通り、トキヤ草をかなり細かく編んでいるので元値は高額だったんですが、イメージがなかったのか残ってしまっていて、そこまで頑張らなくても買える価格までOFF。
かぶってみたらサイズもぴったりだし、思った以上に軽くて柔らかかったから勢いで清水ダイブしちゃいました。
こんなん なんぼあってもイイですからね。
早くに梅雨入りするなんて言ってたのに、すでに夏の陽射しギンギンで 30℃超えも当たり前…。今年は いつもより早めにパナマハット解禁し、八面六臂の活躍中です。
ただ、この調子でかぶり続けて秋前くらいに灼けて、しかも濡れた子犬のようなスメルにならないように しっかりケアしたいと思います。うまくいったら モンテクリスティ買おうかな……
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka