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FASHION 僕が捨てなかった服

【モンテクリスティのパナマハット】男が10年間大切にする、究極の帽子とは

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

フランスから買い付けた、50%オフでも10万弱の最高級品!

ディテールやシルエットを細部まで表現したファッションイラストや ポップで軽妙なキャラクターなどを巧みに描くイラストレーターとして活躍するソリマチアキラさん。オーダースーツを颯爽と着こなすウェルドレッサーとしても有名です。1950〜60年代のスタイルを愛しながらも時代の空気を捉え、それほど執着せず、着なくなったものは手放してきたと語るソリマチアキラさんが、思い入れが強くて捨てられなかった服を紹介する企画の第7回目は、モンテクリスティ(Montecristi)のパナマハットです。

青山・骨董通りに「アンジュノワール(L’ANGE NOIR)」という、ヨーロッパや日本の職人の手によるアパレルや雑貨などを取り扱う小さなセレクトショップがあったんです。
これといくつかの帽子がショーウィンドウに飾られていて、イイなぁと思って見せて頂いたら幸運なことにセール品で50%オフになっていました。それでも10万弱という まぁまぁな価格ではあったんですが…、モンテクリスティの職人達がトキヤ草を編んで仕上げたパナマハットは細くて柔らかくて、最高峰と言われるだけあって、素晴らしくて。

タグにPARISとあるので、おそらくパリの帽子屋さんがモンテクリスティで作らせた帽子なせいか上品な雰囲気だったので思い切って購入しました。

他だとイギリスのジェームスロック(Lock&Co.Hatters)なんかを被りますが、夏で陽射しがキツいときにはこのパナマをかぶっています。

ハットは灼けが気になるって聞きますが、これも買った当時より多少は色がついてきた気はしますが、それほどは気になりません。

そこまで手入れらしいことはしておらず。いちばん汗を掻く額部分にはテープを貼り、かぶって汗を掻いたら拭いて、たまに霧吹きをかけていますが、10年以上傷むことなくかぶり続けています。

そしてこれからも壊れたりしない限りは手放すことはないと思います。

イラストレーター
ソリマチアキラ

東京で生まれた後、新潟に移り住んで 18歳までを過ごす。中学生の頃よりアイビーやプレッピーに触れ、ファッションに傾倒。古着屋や百貨店内のショップスタッフ、バーテンダーなど、さまざまな職種を経験する傍ら、イラストレーターとしての活動をスタートさせ、本業に。雑誌、広告など幅広い分野で活躍。一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。1966年東京生まれ。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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