株式シミュレーション。もしも年始に買って5月末に売ったらどうなった?
自動車メーカーの決算報告。地上波からネットの世界まで、真っ先に取り上げられるのはトヨタです。なんたって世界でイチバンですから止むなし。ココでも豊田章男が大写しで登場します。
トヨタは2021年3月期決算を自社メディア『トヨタイムズ』のなかで、【速報】決算を5分で解説、と簡単にわかりやすくその中身に触れています。数字そのものは既報の通り力強くプラス方向。ご興味があればご覧ください。
なんとなく先行き不透明、カーボンニュートラル問題、withコロナなどなど、自動車産業に関わらず多くのメディアで取り上げられる株価ですが、現状、少なくとも日本の自動車メーカーは大丈夫ですね! という状況。
無論、将来を約束するものではありませんが、現在はコロナ禍を脱した感があります。それではサクッとYAHOO!ファイナンスで直近の株価を見てみましょう。全部は紹介できないので2021年1月4日の年始と6月1日の終値を掲載します。
【東証1部上場・輸送用機器銘柄】
トヨタ自動車 7,928円→9,423円
ホンダ 2,861.5円→3,365円
SUBARU 2,030.5円→2,159.5円
日産自動車 553円→544.5円
マツダ 669円→941円
三菱自動車 211円→310円
スズキ 4,900円→4,845円
ヤマハ発動機 2,063円→3,215円
いすゞ自動車 957円→1,472円
日野自動車 874円→1,026円
アイシン 3,030円→4,915円
デンソー 6,129円→7,685円
ブリヂストン 3,346円→4,842円
※ダイハツ工業はトヨタ自動車の完全子会社なので既に上場を廃止しています。
私は株式投資のプロではなく単なる自動車好きですが、ちょいと値を下げたスズキにしても、この4月は海外市場が急速に回復。生産ベースではインドが前年同月比160.4%、グローバルでも138.0%と上昇中です。また、北米ではマリン事業が強く、自動車の分野では、SUBARU、ダイハツ、トヨタ、マツダと次世代車載通信機の技術仕様の共同開発に合意済み。伸びシロは十分かと思います。
同じ下げ組の日産は新型車に期待です。単体で見れば有利子負債が気になりますが、北米・アジアと回復すれば、少なくとも年内にはプラスへ転じるのではないでしょうか。
ちょっと気は早いかもしれませんが、2021年前半戦に限れば株価急速回復中の自動車メーカー。ビットコインに一喜一憂するより、自動車好きは自動車メーカーを見守って、カーライフを楽しめればと思いました。
Text:Seiichi Norishige