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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

【ジェームズ・ボンドリスペクト】着心地最高のボンドスーツを再現してみた。

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

ボンドスーツの男らしさと軽やかさを両立

「Finjack(フィンジャック)」は、「Advanced Sartorial Concept」をテーマに掲げ、伝統的な素材や仕立て技術だけにこだわらず、時代にマッチしたアイテムを提案するブランドです。

ブランド名の由来は、「Fine Jacket=素晴らしいジャケット」と「Finta Giacca=ジャケットのようなもの」というふたつの言葉から派生した造語。2019年秋のデビューにもかかわらず、扱うセレクトショップでは軒並み大ヒットを飛ばしています。

それもそのはず、仕掛け人は、数々の有名ブランドを世に送り出してきたヒットメーカーであるスピラーレの神藤光太郎さん。その神藤さんとの会話中、男が憧れるファッションアイコンはやっぱり007だよね、と意見が一致したのをきっかけに、今回のジェームズ・ボンドをイメージしたコラボレーションスーツの開発が始まりました。

ボンドスーツといえば、男らしい構築的なスタイルで知られていますが、イタリア製のスーツで慣れ切ってしまった快適な着心地も犠牲にしたくない、というのが僕からのリクエスト。

ボンドらしいディテールを取り入れ、ジャケットはシャープなラペルの2ボタン仕様に、トラウザーズはワンプリーツの少しゆとりのあるシルエットにする一方、ナポリ仕立てでアクティブな動きにも対応できそうなくらい軽い着用感を実現しています。

軽さにこだわりながら、構築的に“見える”のにはほかにも理由があり、モヘア混の生地(85%ウール、15%モヘア)を選んだのもポイントです。モヘアを混紡すると、生地にハリが出るんですよね。

このプロジェクトで使用した生地は、数十年間つくり続けられている定番なのですが、実は世界中のビッグメゾンやトップデザイナーが使っているものなんだそう。どおりで、見るからに高級感がありますよね。

色は、黒とミディアムグレーを用意。いつものことながら、東京の街並みに似合うことを考えてモノトーンで揃えました。僕も自腹で2色買いをして、これに白シャツかサックスブルーのシャツ、黒かネイビーのネクタイ、黒い靴を合わせようと計画中です。

サンプルを羽織ってみたところ、早くもヘビロテになる予感。冬以外の3シーズンに対応できるスーツに仕上がったと大満足しています。神藤さん、ありがとうございます!

これを着て、ボンドよろしく、東京の街を颯爽と駆け抜ける予定(笑)ですので、皆さん、見かけたらお声がけくださいね。


スーツ 14万3000円/Finjack

【問い合わせ】
スピラーレ
03-5468-8548
MINIMAL WARDROBE

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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