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FASHION 干場の「エロサバ」

【ドルガバ、エルメス……】干場義雅の白シャツコーデ。夏の男は「ちょいエロ」がちょうどいい!

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初夏のご近所スタイル、だけどイメージはヨーロッパのリゾート!

いよいよ東京五輪のカウントダウン。それなのに緊急事態宣言は続行中。って、どっちやねん? もう頭の中がカオス状態になってきました。それでも、ファッションを止めるな! というわけで、長引く自粛生活の影響で妄想はスパーク&マックス状態。早くこんな格好をして、リゾートを闊歩したいなあ。

アイテム

シャツ/アルコディオ
パンツ/ドルチェ&ガッバーナ
サングラス/FIXER
ネックレス/ダミアーニ
時計/MARATHON
ベルト/THE SOUL
バッグ/Cisei
サンダル/エルメス

コロナ禍の影響で旅行に行けないけれど、気分だけでも味わいたい。そんな妄想が形になったのが、このスタイルです。主役となるのは、上質なフレンチリネンを使った白シャツ。

こちらは、お気に入りのアルコディオにワガママを言ってつくっていただいた一枚で、独自のシャリ感とハリのある生地は清涼感があり、肌触りもサラッサラ。

リネンは天然繊維のなか最も吸湿・速乾・通気性に優れ、水分や汗を素早く吸い取り拡散してくれるため、日本では長年、夏用素材とされてきましたが、イタリアでは季節を問わず人気の高いドレスシャツ生地。

洗うごとにやさしく柔らかな肌触りへと変化し、肌になじむため、洗いざらしはもちろん、アイロンをかければタイドアップにも対応する汎用性の高さも魅力です。

このシャツはカジュアルに着たかったので、あえて前立てを付けました。ただ胸ポケットまで付けてしまうとアメリカ的に見えてしまうので、そこは省略。

ちょっとややこしく聞こえてしまうかもしれませんが、イギリスやイタリアでは胸ポケットはなくてもいいという意見が多く、ヨーロッパのリゾートで着ることを想定(妄想)したシャツだったので、そっちのほうがいいかなと……。シャツの裾は、タックインでも、外出しでもお好みでどうぞ。

パンツは、ここ最近ヘビロテ気味のドルチェ&ガッバーナを選びました。白と黒だけのモノトーンにしたくて、いわばこれはドルガバへのオマージュともいえるコーディネイト(笑)。

というのも、夏のセクシーなスタイルといえば、ドルチェ&ガッバーナ。イコール白と黒のスタイルというイメージがあり、さらに言ってしまうと、究極は男臭いシシリー男!

でも、シシリー男のまんまやってしまうと、漁師風の白のタンクトップと黒パンになってしまう(笑)のを、ドルガバのフィルターをかませつつ、自分流の解釈を加えるという、わかりにくさ絶頂のスタイリングでまとめました。

すごくフツーに見えると思いますが、このシャツを通常のブロード地のドレスシャツにしてしまうと、雰囲気というか色気が出ないんですよね。リネンはやっぱり特有の色気があります。

この企画も「エロサバ」を謳っていますが、エロスって注入し過ぎると、あざとく見えるんですよ。女性にも共通することなのですが、肌の露出が多いだけだと、ただの下品。セクシーさを匂わせつつ、いかにそれを抑えるかがキモだと思うんです。

ここでは胸元、袖口、足首を少しだけ見せることで清涼感を呼び込みつつ、あえて肌を出さないことを心がけました。

まあ、胸元に関しては、写真的にネックレスを着けているのを見せるためにシャツのボタンを3個開けていますが、普段は2個までが限界。これを見せるのは、あくまでもそういう関係になった相手だけ、という妄想がありまして……。ここはエロというより、ロマンティック(!?)な僕のこだわり(苦笑)。

ロマンティックといえば、荻野目(洋子)ちゃんの「六本木純情派」懐かしいなあ。リリースは1986年ですって。「You've broken my heart 雨の高速でクルマを飛び出したのParking Area Just get down the night 街のピンナップボーイが飽きもせずに傘さしかけるわ♪」。泣けてくる〜。YouTube観ながら書いています。

す、すみません。そんなわけで、今回は直球と見せかけて、頭のなかでは実はかなり複雑に考えたスタイルです。欲を言うなら、もっと手や足の血管が浮き出ていたほうが、男っぽくてセクシーだと思うのですが、誰か血管を出す方法知っている人いますかね?


今回のスタイルのキモは……。

●イメージは、ヨーロッパのリゾート。
●だけど、実際は初夏のご近所スタイル(苦笑)。
●この矛盾自体が、五輪直前のいまの日本っぽい(苦笑)。
●あざとカワイイが許されるのは、田中みな実だけ(苦笑)。
●新しい生活様式は、無理せず、油断せず、続けることが大切。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)
Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


 

最新刊となる7冊目は、いわゆる”ファッションの本”ではありません。性別問わず、誰しもが気になる人を惹きつける内面の魅力である色気の重要性。ファッション以前の人間的な、大事な部分について迫りました。色気があるとないとでは、仕事だけでなく、遊びや恋愛など、人生でのさまざまな局面が変わってきます。とはいえ、これと言った正解、とらえどころがないのが色気です。

異性を惹きつける性的な魅力が色気なのか? 髪型や体型、メイク、香り、ファッションなど外見をセクシーにすれば色気は出るのか? 肌の露出を高めボディタッチをすれば色気は出るのか? 逆に隠せば色気は出るのか? 雰囲気や仕草、目の表情、声に色気は宿るのか? はたまたダメ男やダメ女に色気はもたらされるのか? 上品な色気と下品な色気の違いとは? 男性が思う女性の色気とは? 女性が感じる男性の色気とは? 「色気力」とはいったい?

いろいろな経験をしてきたけど、まだまだ辿り着けない「色気力」。本書では、過去の失敗やコンプレックスを乗り越えながら学んだ「色気力」の正体に迫ります。巻末には、和文化総合プロデューサーであり、上品な佇まいからそこはかとなく「色気力」が溢れる美人エッセイストでもある森 荷葉さんとの対談「男と女の色気」もあります。お楽しみに!

あなたの基本を作り、周囲の人を心地良くさせるコツを紹介します。急速に変化する対人関係の在り方のヒントが満載の一冊です。ありがたいことに発売前から全国からたくさんの問い合わせをいただいております。ぜひ読んでいただけると幸いです。

「色気力」
(集英社文庫)

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【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。



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