さすがはエスパドリーユの老舗ブランド! 見た目も機能も大満足です!
第357回目は、ラ マヌアル アルパルガテラのエスパドリーユです。

夏の鉄板定番でお馴染みのエスパドリーユ。出自を辿ると14世紀頃のスペインで、農民が手作りした作業靴が原型なんだそう。1930年代になるとメゾンブランドをはじめ、ファッションとしても用いられるようになり、1940年創業の「ラ マヌアル アルパルガテラ」もその一つ。
バルセロナに居を置くスペイン発のエスパドリーユブランド。職人が一つひとつ手作業で制作しており、作業靴からファッションアイテムに進化したプロダクトは、かの画家サルバドール ダリが愛したことでも知られています。その最大の特徴が、トゥからアンクルまでを大胆にレースで構築したデザイン。こちらのスリッポンタイプの一足は、2019年に誕生したよりメンズライクな履きこなしができる新定番です。
プロトタイプのモデルより気楽に履けると人気の「ピンチョ エラスティコ」。レースの内側にはゴムを配し伸縮性を向上。履きやすさはもちろん、返りもいいから足型にフィットしホールド感も抜群です。さらには、チクチク感が難点だったジュート(麻)のソールをコットンに変えることで、ノンストレスな履き心地を実現。クッション入りだから歩きやすさも見どころです。
街履きにも適したデザインは、リゾートシーンのみならず普段のサマーカジュアルにもオススメ。旅行に行くのにも気後れする昨今ですが、リゾート気分を楽しめて普段使いもできる一足は重宝しそう。ユニセックスブランドだから、お揃いコーデっていうのもアリですね。

同じピンチョ エラスティコでも上のブラウンカラーに対し、オールブラックのこちらはよりクールさをアピール。ショーツだけでなくチノパンやスラックスとも好相性ですし、ソックスオンの着こなしも可能。様々なコーデを楽しめる汎用性も魅力の一つです。

サルバドール ダリが愛したとされる、ラ マヌアル アルパルガテラの王道モデル「ピンチョ」。アッパーに配したリボンをアンクルに巻き付ける仕様は、上のモデルより履く際に手が掛かる一方で、その分強い存在感を演出します。ネイビー×ベージュのシックなマリンテイストもスタイルアクセントにもってこい。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ラ マヌアル アルパルガテラ 050-5218-3859