ジェームズ・ボンドがスーツを脱いだら?
昔から「MooRER(ムーレー)」が大好きで、最高級のフィルパワーを誇るホワイトグースダウンを使用したダウンジャケットは すでに何着ももっています。そんな冬のアウターのイメージが強いMooRERで、今回は『007』シリーズのジェームズ・ボンドがスーツを脱いだら、というテーマで個人的に欲しいアイテムをピックアップしてみました。
大人の男性からカジュアルが難しいという声をよく聞きますが、僕はよくスーツスタイルが定まった人を参考にするといいとアドバイスしています。
僕は、根っからの『007』好きというのもあり、6代目ボンド=ダニエル・クレイグの着こなしがかなりグッとくるんですよね。
グレーやネイビーの無地スーツを、無地のシャツと合わせたストイックなスタイルなどを見ると、いつも親近感を覚えてしまいます(笑)。
でも、『007』の見どころはそこだけではなく、スーツを脱いだときこそが真骨頂。シンプルにまとめていながらも、男らしいカジュアルスタイルにいつも憧れてしまいます。
映画に登場するブランドはタイアップがあるでしょうから言及は避けますが、スーツを脱いだときにダニエル・クレイグならどんな服を選ぶかな、という視点でMooRERを見てみると、この春夏は着てみたいアイテムが盛りだくさんでした。
軍モノをベースにしたアウターは、上質なテクニカル素材を使っているだけでなく、スナップボタンやファスナーといったパーツも特注品。実用性とエレガントさを兼ね備えているので、何年でも飽きずに着られそうです。
とくに僕が気になっているのは、カーキのボンバージャケット「CORELLI UR」と、A-1タイプのブルゾン「CARLOS KN」。ブラックデニムかインディゴのリジッドデニムと合わせて、色数を極力抑えたスタイルをしたいと考えています。
ちなみに、僕がコーディネイトを組み立てるときよくやるのは、鏡を見る際、自分の顔をダニエル・クレイグだと思い込んで考えること。
諜報部員ゆえ、派手な格好はご法度なんでしょうけれど、究極、笑わないぐらいのストイックさが彼の魅力なんでしょうね。でも本音を言うと、スタイル的にはダニエル・クレイグ推しなんですが、キャラ的には3代目のロジャー・ムーアがドツボなんです。
バイオレンスは控えめに、紳士の品格を保ちながら、ユーモアがあって、女好きで、チャーミング。これって、僕のヒーローであるルパン三世や『シティハンター』の冴羽獠にも共通する資質なんですよね(笑)。
(左)CORELLI UR 39万3800円(右)CARLOS KN 12万9800円/MooRER(コロネット)
【問い合わせ】
コロネット
03-5216-6521
Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii