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FASHION 僕が捨てなかった服

【ビームスのスタッフTシャツ】社長も持っていない究極のレアアイテムとは?

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

絶対に袖を通すことはないですが、捨ててはいけないアイテム

編集長干場が、お洒落だけにとどまらず、どんな所作が美しいのか、色気とは何か、男の美学とは何かなどについて教えを乞い、"人生の師匠"と公言するビームスの無藤和彦さん。

現在は、ブリッラ ペル イル グストのディレクターを務め、50歳を過ぎても「モテるためにはどうすべきか」をテーマに、自然体でかっこ良いスタイリングを意識しながら商品ディレクションに携わる無藤さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第6回目は、ビームス(BEAMS)10周年のときのセール用スタッフTシャツです。

ビームスが10周年を迎えた1986年に作られた、スタッフのセール用Tシャツです。背中には大きく「STAFF」の文字がプリントされています。

入社する直前くらいに作られたものなので、記念的な意味合いも含まれています。

これを見ると、当時はインターナショナルギャラリー ビームスとビームスF、カジュアルで原宿と渋谷、地方は熊本と京都と札幌にしか店舗がなかったのが分かります。

今では比べものにならないぐらい店舗もセクションの数も増えていますが。

各店舗の電話番号もプリントされていますが、原宿と渋谷の番号が9桁なのが時代を物語っていますよね。

セールで2回くらいしか着ていないのに結構着込んだ風合いになっていますが、それ以外で袖を通すことはありませんでした。いや、20周年くらいのときに ふざけて着たかもしれません(笑)。

他にもセール用Tシャツやスウェットなんかは何度も作られて支給されているはずなのに、それらは一切手元に残っておらず…。

着ることが多いロックTなどのプリントものは、襟がよれてしまったら捨てるようにしていますが、これはさすがに思い出のアイテムなので、捨てることはできません。

ちなみに先日、弊社社長の設楽にも見せたら、「俺も持ってない」と言っていました。

今後絶対に着ることはありませんが、捨ててはいけないアイテムですね。

ブリッラ ペル イル グスト(Brilla per il gusto) レーベルディレクター
無藤和彦

21歳でビームス入社。渋谷の店舗でキャリアをスタートし、1992年にドレス部門のバイヤー、2003年には遊び心のある大人に向けたレーベル「ブリッラ ペル イル グスト」のディレクターに就任。50歳を過ぎても「モテるためにはどうすべきか」をテーマに、自然体でかっこ良いスタイリングを意識しながら、商品ディレクションに生かす。1965年東京生まれ。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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